毎日仕事が忙しくて掃除をサボっていたら、気がついた時には汚部屋になっていてどこから掃除してよいのかわからなくなってしまうこともありますよね。
しかも、夜しか部屋にいないのにいつの間にかほこりがたまっていて、そこでなんとか汚部屋から脱出したいと感じる人も多いのではないでしょうか。
そのためには、ほこりが発生する原因を理解し、正しい方法で掃除することが必要になります。
今回はほこりが発生する原因と、汚部屋にたまったほこりの掃除方法について詳しく説明します。
この掃除方法と一緒に、もう二度と汚部屋にしないためのコツとほこりをためないためのコツについてもご紹介します。汚部屋から一刻も早く脱出しましょう。
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汚部屋の掃除を始める前にほこりの原因について理解しよう
自分の部屋を自分が散らかしたという自覚があればわかりますが、そんな自覚もなく、家にいる時間も短いのにどうしてほこりは発生してしまうのでしょうか。
服についた外の花粉や砂ぼこりが落ちることだけが原因ではない
ほこりの6割は、洋服やソファー、ベッドなどから出る綿ぼこりで、残りの4割には食べ物が落ちたカスや、抜けた髪の毛、フケなどが含まれています。
また、窓やドアを開けた時に、外から入ってくる砂ぼこりや花粉もホコリの原因になりますし、ダニの死骸やカビの胞子が含まれていることもあります。
私たちが目にするほこりは、灰色をしていますが、顕微鏡で見てみると、実際には色々な色のほこりが混ざり合っていることがわかります。
絵の具で、何色も混ぜていると、黒色に近くなる原理と同じですね。
部屋に溜まったほこりは、実際に目には見えにくいですが部屋の中で人が動くことに合わせて部屋の中で舞い上がります。
空気中に舞い上がったほこりが、人が動いていない時、つまり日中留守にしている時や寝ている時に下へと落ちているのです。
小さい粒子状のほこりは高さ1メートルから床に落ちるまで、なんと9時間近くもかかるとか!
このようなことから、ほこりは人の動きが少ない部屋の隅や家具の下や奥側に溜まってしまう傾向があるのです。
汚部屋のほこりの効果的な掃除方法とは
部屋に帰ってくると、なんとなくほこりっぽかったり、鼻がむず痒くなったりはしませんか?
部屋に溜まったほこりをそのままにしてしまうと、部屋が汚くなるばかりではなく、健康にも影響することがあります。
ほこりが原因で、アレルギー性鼻炎や喘息、シックハウス症候群などを引き起こしてしまう可能性もあるのです。
本来、部屋は日頃の疲れを取るための安らぎの空間です。
ほこりを撃退して、帰りたくない部屋ではなく、早く帰りたい部屋にしてみませんか?
「彼を知り己(おのれ)を知れば、百戦して殆(あや)うからず」 という孫子の格言がありますが、効率よくほこりを撃退するためには、ほこりの性質を知ることが大切です。
ほこりの大きな特徴として、次の3つが挙げられます
- 空気中に舞いやすい
- 静電気にくっつきやすい性質がある
- 物に密着する
こうしたほこりの特性を理解し、掃除をしていきましょう。
掃除をする時間帯として1番良いのは、ほこりが床に落ちきった朝起きてすぐ、または帰宅後の時間帯です。
掃除をすると、またほこりが舞い上がるため、窓を閉めた状態で掃除してもあまり意味がありません。
窓は開けた状態で掃除し、舞い上がったほこりを外へ追い出すようにしましょう。
掃除の手順は、高いところから低いところが基本です。
棚の上や家電などの上についたほこりを拭きとってから、最後に床をキレイにすると、効率よくほこりが取り除けます。
汚部屋から脱出した人の掃除手順についてご紹介します
汚部屋と定義される部屋は、単純に散らかっている部屋ではなく、足の踏み場もないくらいゴミが散乱しているほどの部屋です。
実際汚部屋に住んでいる人の多くは、自分の部屋が汚部屋という自覚がないという特徴もあります。
周りから見ると、明らかなゴミでも、本人にとっては大事な資源だったり、「まだ使える物」と思っていることもよくあります。
何故、汚部屋にするつもりがなくても汚部屋になってしまうのでしょうか。
片付けがそもそも苦手ということもあると思いますが、1つの原因として、物を溜め込む心理が影響していると考えられます。
物を溜め込む心理として、より深く見てみると「面倒くさいから溜め込む人」と、「もったいないから溜め込む人」という2通りがあり、後者の場合はより物を溜め込んでしまう可能性が高いのです。
物が壊れてもまだなんとか使えるから捨てるのがもったいない、誰かが要らない物でも、もったいないから捨てるんだったらもらう、などという行動が積み重なり、いつの間にか家中に物が溢れてしまうということもあります。
汚部屋に住んでいる人が汚部屋から脱出した例はたくさんありますが、成功した人はこのもったいない心理を治した人がほとんどです。
部屋の掃除をしても、もったいない心理のままだとまた元の汚部屋に戻ってしまいます。
外で必ずもらっていたポケットテッシュや、おしぼり類の小物をもらわないということから始めてみましょう。
このような使い捨ての物はすぐに使うのなら役に立つものではありますが、「いつか使おう」と閉まっておいてもその「いつか」はほとんどの場合来ないままです。
自分のクセを見直すことで、汚部屋から脱出するための鍵を手にすることが出来るのです。
鍵を手にしたら、部屋の掃除に取り掛かりましょう。
まずは、部屋の中にある不要なゴミを取り除いていきます。
大きなゴミをなくすことで、部屋がキレイに見えます。
そして、着ていない服や読んでいない本やCD類があったら、必要な物を残し、捨てていきます。
物が少なくなるということで、ほこりも減っているはずです。
あとは、部屋のほこりを取り除くように掃除をしたら、もう汚部屋はなくなっているはずです。
汚部屋をきれいにしてほこりをためないようにする方法
ほこりを溜めないようにする秘訣や対策
部屋がキレイになると、この状態をずっと保っていきたいという心理が働きます。
まず、ほこりの多くは外から入ってくるということから、外から帰ってきたら、家に入る前にほこりを払ってから入る習慣をつけるということがポイントです。
目には見えなくても、長時間外にさらされていた服には花粉やほこりがたくさんついています。
ほこりを払うことで、家に持ち込まれるほこりが減ります。
部屋の換気をまめに行うことも大切
部屋は窓を閉め切っている状態では、部屋の中のほこりは出口がないため、部屋中を舞っては落ちるということを繰り返すだけです。
定期的に窓を開け、部屋の空気を新鮮な空気に入れ替えることで、部屋のほこりを逃がすことが出来ます。
空気清浄機を使うことも効果的です。
特に花粉が飛ぶ季節には、窓を開けることによって新たな花粉が入ってきてしまうこともあります。
そして、ほこりは物に付きやすい性質がありますので、部屋に置くものを減らすということだけでもほこりは減ります。
物が多い部屋よりも、物が少ないシンプルな部屋の方がほこりは溜まりにくいのです。
もう二度と汚部屋にしないために心がけること
汚部屋から無事脱出できた人は、2度と汚部屋で暮らすのはゴメンだと思うことが多いようです。
汚部屋から卒業して、キレイな状態の部屋を維持し続けるためには、日頃のこまめな掃除が大切です。
いくら物が少なくなったとはいえ、生活をする上でほこりがまったくない部屋で暮らすことは出来ません。
生活しているとほこりはどうしても出るもの。
それならば、ほこりをまめに掃除して取り除くなど、ほこりと上手く付き合っていくことが必要です。
掃除は、一度にまとめてやろうとするから面倒なものを思ってしまいがちです。
一日○分と時間を決めて掃除したり、テレビを見ながら掃除をする習慣をつけるなど無理ない範囲で掃除のルールを決めることが、部屋をキレイに保つコツです。
いつでも人を呼べる素敵な部屋にして、生活を楽しく変化させましょう。