フローリングにいつの間にかついた黒ずみ。なんとか落としたいものの、フローリングを傷めないためにはどんな洗剤を使えばよいのか悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フローリングについた黒ずみの汚れを落とす掃除方法について説明します。
黒ずみの原因として考えられるのは、皮脂や汗などの汚れ、カビです。もしカビが原因だったとしても、カビ取り剤を使用することはやめましょう。フローリングが傷んでしまう可能性があります。
最後に、黒ずみを予防するための方法についても説明します。一度掃除をしたら再発させないように心がけましょう。
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フローリングについた黒ずみを落とすために使用する洗剤と掃除方法について
裸足で走り回ったり、おもちゃを転がしたり、寝転んだり。子供がいるとどうしてもフローリングが黒ずみがちになってしまいます。思い出してみてください。もともとのフローリングの色はこんな色ではなかったはずです。
このフローリングの黒ずみをどうにか落として、もとの色に蘇らせてたいと考えているあなた。まずは、フローリングの掃除からはじめてみましょう。
だからと言って、早速、掃除機をかけようとはしていませんか。ちょっとまってください。掃除機は排気が出るため、そのせいでホコリが舞い散ってしまう可能性があります。
掃除機を掛ける前には、ワイパーやモップなどを使って、しっかりとホコリを取り除きましょう。ワイパーやモップは乾いた状態の物を使ってください。濡れたものを使用すると、ホコリがフローリングにこびりついてしまいます。
ワイパーやモップでホコリを取り除いたら、次に、掃除機でフローリングの細かい溝の汚れを吸い取りましょう。丁寧に掃除機をかけて、溝の汚れをとることがポイントです。
ここまでが終了したら、いよいよ黒ずみの除去です。汚れがそれほどひどくない場合は、雑巾で水拭きするだけで大丈夫です。木目に沿って拭きましょう。
フローリングは木です。木に水が染み込むことのないように、雑巾は堅く絞ってください。
黒ずみがひどい様なら、中性洗剤を使って拭き取りましょう。水2リットルの中に小さじ1杯程度の中性洗剤を入れ、雑巾に含ませて堅く絞り、木目に沿って拭いてください。黒ずみが取れるはずです。雑巾が汚れたら都度洗いましょう。
フローリングの掃除に重曹を使う場合の注意点
フローリングの床の黒ずみの原因は、皮脂や汗の汚れです。つい、糸くずやホコリが目立つために、掃除機だけかけてフローリング掃除を終了させている人も少なくないはずです。
しかし、掃除機だけでは、皮脂や汗の汚れを落とすことは不可能です。この様に、皮脂や汗のよって出来てしまった黒ずみを放置しておくと、いずれベタついてきてしまいます。
しかし、いくら床とは言え、小さなお子さんのいる家庭では、掃除にできる限り洗剤を使いたくない、とくに床の上でゴロゴロしたり走り回ったらするのに、洗剤で掃除した床に直に肌が触れのはどうかと、洗剤を使うことに抵抗があるという人もいるのではないでしょうか。
今は、安全な洗剤、環境に優しいという理由から、重曹を使って掃除をする人も増えています。重曹はアルカリ性であるため、酸性の油汚れの掃除に適しています。黒ずんだ皮脂汚れも落とすことが可能です。
重曹には、研磨作用もあります。あまりにも濃いままの重曹水を使って掃除したり、力を入れてゴシゴシこすってしまうと、木の上に塗ってあるワックスまでも削ってしまます。
水250ミリリットルに対し、重曹は小さじ1杯を溶かして良く混ぜた物を使いましょう。重曹水は、水に溶けにくいため、良く汚れを落とそうと、重曹を水に沢山入れてしまうと、粒が残り、そのせいでワックスを研磨してしまう可能性が考えられます。
また、無垢や生木のフローリングには不向きです。重曹を使うと更に黒ずんでしまうこともあるので注意が必要です。
黒ずみの原因がカビだった場合の掃除方法
重曹や中性洗剤で掃除したとしても、フローリングの黒ずみが取れなかったというあなた。その黒ずみを良くみて見ましょう。もしかしたら、その黒ずみは汗や皮脂汚れではなく、カビである可能性も考えられます。
フローリングの上に、布団を引きっぱなしにしたり、カーペットを長年引いていたことによって、布団やカーペットが湿気や汗を吸って、フローリングをカビさせてしまうこともあるのです。
特に冬などは、室内の温度と、外の気温の差によって、窓に結露ができることもあります。窓周辺のフローリングに黒ずみが生じていいる場合は、結露によって出来たカビである可能性も考えられます。
カビなのだから、カビ取り洗剤で取るのがいいのではと、お風呂などで使用するカビ取り剤を使おうとする人がいますが、それは間違っています。この様なカビ取り剤は、フローリングには向いていません。フローリングの木の色を脱色させ、白い跡が残ってしまいます。
ならば、放おっておくしかないのかと落胆してしまいそうですが、大丈夫です。フローリングのカビ取りは、消毒用のエタノールを使うことで除去することができます。
その方法は至って簡単です。スプレー用のボトルに、消毒用エタノールを160ミリリットル入れ、そこに水40ミリリットルを加えます。4対1の割合で混ぜ合わせます。よく振って混ぜ合わせたらエタノールスプレーの出来上がりです。
次は早速カビの除去です。ゴム手袋とマスクを着用し、換気をしてから始めましょう。カビに住宅掃除用の中性洗剤をかけてしばらく置きます。カビが浮き上がって来たら、堅く水を絞った雑巾で拭き取ってください。
次に、カビを殺菌するため、カビを拭き取った部分にエタノールスプレーを吹きかけ、新しい雑巾でカビが生えていた部分を念入りにこすりましょう。カビの付いた雑巾を使用してはいけません。カビの付いた雑巾は、破棄してしまいましょう。カビのついた雑巾いくら洗ったからと言ってその雑巾を使用すると、残っていたカビのせいで他の菌を増殖させることになってしうことも考えられます。
どうしても、取れない場合は、プロに依頼するのが賢明です。
フローリングは毎日お手入れすることで掃除が簡単になります
フローリングを掃除するとき、あなたは日頃どの様に掃除していますか。毎日、お手入れしておくことで、黒ずみを防ぐことにも繋がり、そのフローリングのツヤを保つことができるのです。掃除も簡単になるでしょう。
そのお手入れ方法とは、乾いたモップや雑巾で毎日乾拭きするだけです。掃除機では取りにくいホコリやゴミを除去することができます。毎日、大変な水拭きする必要はないのです。
時間帯は朝がおすすめです。日中はホコリが舞い上がっている状態です。ホコリは、夜には床に落ちているでしょう。ですから、家族が動き始める前の朝に、乾拭きするのが一番良いでしょう。
化学モップを使う場合には、乾いたタイプを使用してください。また、そのまま床に置いておくと床が変色することも考えられるので避けましょう。
フローリングにカビなどの黒ずみの再発を防止するために
折角フローリングについたカビを掃除して除去したのであれば、もう二度と同じことは繰り返したくないと思うのは当然のことです。フローリングに発生するカビなどの黒ずみ。再発を防止するには、湿気を溜めないということが一番です。
あなたの家に風通しの悪いところや、蒸れやすい場所はありませんか。梅雨のシーズンや、暖房器具を使っている隣の部屋などは、温度差の関係で湿気が溜まりやすくカビやすくなります。
フローリングだから大丈夫なんて思わないでください。人が出入りしない部屋は、空気の動きもありません。よってカビが発生しやすくなります。湿気をためずカビを防止するには風通しを良くすることがポイントなのです。普段使わない部屋でも、時々窓を開けて換気してください。
また、布団をフローリングに直接敷くのはよくありません。専用のすのこを引いたり、除湿シートを敷くと良いでしょう。こまめに布団を上げたり、干したりするべきです。カーペットなどを敷きっぱなしにしているところも危険です。次第に汚れて来ることで、カビの餌を作りだしてしまいます。飲料をこぼした後は丁寧に拭き取ったり、またこまめに掃除機をかけたりすることが重要になります。
フローリングが黒ずんでいるだけでなく、その原因がカビとなればそのショックは尚の事大きいはずです。しかし、気づいた時に早めに処理すれば、綺麗にすることはできるのです。
日頃から黒ずみや湿気を溜めないように、こまめに床をチェックして、日々の簡単なお手入れを心掛けましょう。