掃除は汚れに合った洗剤と方法で行わなければ、フローリングを傷めてしまうことになります。
まずは、フローリングの材質を知ること。
そして、黒ずみの原因を知ること。
この二つを把握していなければ『黒ずみ』に対処することはできません。
リビングに使用されるフローリングの一般的な材質は、
○合板(プリント合板)フローリング
○白木の無垢材
となっています。
まずはフローリングの材質を確認しましょう。
使える洗剤や、掃除方法が異なってきます。
また、黒ずみの原因も主なものは2つ、
○皮脂汚れ
○黒カビ
です。
この組み合わせをしっかりと確認した上で、フローリングの黒ずみを掃除していきましょう。
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掃除をする前に。フローリングの材質と黒ずみの原因を確認
フローリングの汚れの主なものは皮脂またはカビによる黒ずみです。
毎日こまめにフローリングの掃除をしていても、小さな子どもがいれば大人以上に素足で走り回りますし、家の中に場所問わずカビ菌があれば空気と共に家中を浮遊しどこに付着するかわかりません。
その最終付着先がフローリングだったり、またはフローリングのカビが生えている部分がたまたまカビの生えやすい環境にあったということもあります。
そして掃除の仕方次第では汚れが取り切れずに何日も経過し皮脂汚れが黒ずみになってしまったというケースもあり、主な汚れは皮脂やカビであっても汚れるパターンは様々あります。
フローリングの汚れを見つけたら、黒ずみ汚れはなんの汚れか、そしてフローリングの材質を確認する必要があります。
なぜなら、皮脂やカビに効果のある洗剤を使うことによりフローリングの材質を傷めてしまったり、色落ちしてしまう可能性があるからです。
材質がわかったら、使用する洗剤がその材質に使用しても大丈夫か確認して掃除を始めていきましょう。
フローリングの掃除。黒ずみの原因は
フローリングに黒ずみができるのはどんな原因が考えられるのでしょうか?
フローリングの汚れ
カビ
家の中にはカビが様々な所に入りますが、特に窓に近いフローロングにカビを発見した場合は窓枠にカビが生えていないか確認してみましょう。
窓を開閉する時や、風によって舞ったカビの菌が待機中に充満しフローリングに付着した可能性があります。
フリーリング部分のカビの黒ずみはもちろん、窓枠のカビの掃除も行わなければ、カビによる汚れは繰り返してしまいますし、新たな場所にカビを生えさせてしまう原因にもなりますので注意しましょう。
皮脂
家の中を素足で過ごす事が多い家庭、ペットを飼っている家庭、小さなお子様はいる家庭ではフローリングに皮脂がよくつきます。
少々の皮脂ではあまり目立ちませんが、材質や光加減によっては目立つこともあります。この皮脂が乾ききるまでにホコリやゴミがそこに付着して乾燥し、更にまたそこを素足で踏む、このようなことの積み重ねで皮脂汚れは何層にもなっていき黒ずみとして目に見えるようになります。
対策としては大人だけでも靴下やスリッパを掃くだけでも皮脂による汚れを少し抑えることができるでしょう。
油
フローリング汚れが油という場合は汚れている部分は主にキッチン周りのフローリングでしょう。
毎日料理をする上で油はよく使用されますね。
フライパンや鍋からの跳ね返りなどが原因です。
キッチンマットを利用し、汚れたら洗濯してまた使用するなど対策を取ることで床が直接汚れにくくなります。
フローリングの黒ずみ。原因が『皮脂汚れ』の場合の掃除方法
フローリングの黒ずみ汚れが皮脂による場合どのような掃除方法があるのでしょうか。
フローリングの黒ずみ汚れの落とし方
皮脂汚れでしたら中性洗剤ですぐに落とすことができます。
スプレーボトルに500ccの水に中性洗剤2~3滴入れてフローリングに吹きかけます。
乾いた雑巾などで拭き取とります。
バケツに水を入れて雑巾で掃除をする方が多いですが、雑巾を濡らして水気を絞ったとしても、どうしても水気が多くなりフローリングに水垢の跡がついてしまうことがあります。
水気が多く乾燥するのに時間がかかればかかるだけ、水気の上にホコリやゴミが付着しやすくなります。
なので、洗剤水をスプレーボトルと乾いた雑巾を用いることをオススメします。
洗剤を入れすぎてしまうとアワアワになってしまいフローリングをベタベタさせてしまい、なかなか綺麗に拭き上げることができません。
小さいお子様やペットなどがいる家庭では特にお気をつけくださいね。
クイックルワイパーなど便利なアイテムを揃えることで気になったらすぐに掃除しやすくなりますし、ひどくなる前に掃除が出来そうですね。
フローリングの頑固な黒ずみがカビの場合には
フローリングの黒ずみ汚れがカビの場合はどんな対処方法があるのでしょうか。
フローリングのカビの落とし方
カビの場合は最後の仕上げに除菌効果のあるエタノールを使用しましょう。
まず、皮脂の黒ずみ汚れにも用いた中性洗剤を入れたスプレーボトルでカビを綺麗にしていきます。
これだけでは表面上のカビが取れただけで、カビの菌は残っています。
そのため仕上げにエタノールで除菌する必要があります。
エタノールは水とエタノールを2:8の割合でスプレーボトルに入れます。
カビがあった部分に吹きかけキレイなタオルで仕上げていきます。
何回か拭き取る場合は、雑巾であれば1度使用した面での2度拭きは避け新しい面を、使い捨てシートであればその都度新しいものに変えて拭き取ってください。
カビ菌をまた同じ位置にばら撒いてしまうことを避けるためです。
またカビはアレルギー症状を起こしてしまう原因にもなる物質です。
掃除の際はマスクやゴム手袋などの対策を行い、少しでも体内に取り込まないよう気を付けて掃除を進めてくださいね。
カビの掃除の注意点
重曹やカビ取り剤をフローリング掃除に使用することはあまりオススメしません。
ワックスを剥がしてしまったり、色落ち、フローリングの素材を傷めてしまう可能性が大いにあります。
また掃除機でカビを吸うことも危険です。
掃除機の中にカビの菌を充満させてしまう、もしくは掃除機の風力によりカビの菌を室内中に撒き散らしてしまうことになるからです。
フローリングに『カビ』を発生させないために
フローリングでカビが生えやすい場所はどんな場所なのでしょうか?また発生させないためにはどんな対処法があるのでしょうか?
- 窓
窓枠にカビが生えてカビ菌がフローリングまで飛びます。
これを避けるためには窓を小まめに掃除しカビの生えない環境をキープすることが大切です。
- カーテン
窓のカビまたは結露がカーテンにつくとカーテンにカビが生えてしまうことがあります。
そのカーテンがフローリングについている場合やフローリングに近い部分がカビでいる場合にはフローリングまで被害が及んでしまいます。
カビの発生源が窓やカーテンであればすぐに掃除をしカーテンを洗濯するか新しいものを新調します。
また結露が出やすい時期には水滴の拭き取りや窓枠の掃除を小まめにすることでカーテンにまでカビが及ぶことは避けられます。
- 布団やカーペットの裏
床に直接布団やカーペットを敷くことが多いですよね。
その裏は風通しが悪く湿気やすくなる部分です。
これらの裏がカビているとなれば、必然的にフローリングにもカビ菌はついていることになります。
布団は毎日あげる、そして天日干しや乾燥機で乾燥させましょう。
カーペットは定期的に剥がし、フローリングの拭き掃除を行いましょう。
しっかり乾燥させてからまたカーペットを敷いてくださいね。
カーペットの裏にカビが生えてしまっていたら、新しいものを新調したほうが無難ですよ。