家の中のいろいろな場所に使える万能洗剤「重曹」。天然素材なので、小さな子どもがいる家庭でも安心して使えることも魅力の一つとなっています。
しかし、重曹をフローリングの床の拭き掃除に使用する場合は注意が必要です。
今回は重曹をフローリングの床の拭き掃除に使う方法と注意点について説明しますので、掃除する前に確認しましょう。
また、フローリングの床の拭き掃除の頻度についても説明します。
きれいに拭き掃除した後は毎日行う必要はありません。日常の掃除はフローリングワイパーを使用するようにしましょう。
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フローリングの床の拭き掃除に重曹を使用する場合の注意点
小さなお子さんやペットがいる家庭なら、床の拭き掃除にも天然素材の重曹を使いたいところですよね。家中いろんなところの掃除に使える重曹ですが、床の拭き掃除に使うときは注意点があります。
床の材質によっては重曹を使うことができない場合があります。
無垢や生木の床にはダメージを与えてしまう可能性があります。木の質感を感じられる床が重曹を使うことで黒ずんでしまいます。
床のワックスにも注意が必要です。重曹は水に溶けにくい性質のため、溶けきれずに顆粒が残ってしまう場合があります。床掃除の時に重曹を使うと、溶けずに残った顆粒でワックスを剥がしてしまう可能性があります。
オイル塗装の場合も重曹を使うことは避けてください。重曹にはオイルを分解する作用がありますので、せっかくのオイル塗装が剥げてしまいます。
重曹は天然素材でやさしく作用するイメージがありますが、汚れを落とす効果が高いので、床の拭き掃除に使うときは少量にするようにしてください。
キッチンのフローリングの床の拭き掃除には、重曹+クエン酸が効果的です
重曹はアルカリ性のため、油汚れのような酸性の汚れを落とすときに便利です。キッチンの汚れは油がメインのベタベタ汚れが多いので、このような汚れには重曹が効果的です。重曹が油を分解してくれるので、油が飛んでベタベタした床もサラサラになります。
キッチンの床拭きにはぜひ使ってほしい重曹ですが、クエン酸も一緒に使うと更に効果的になります。
クエン酸は酸性になりますので、水垢などのアルカリ性の汚れを中和して落とすことができます。重曹を使って拭き掃除をした後、今度はクエン酸を使って二度拭きをします。重曹で落とすことができなかった汚れをクエン酸を使って落とすことができるので、よりキレイになります。また、クエン酸には消臭や除菌の効果がありますので、食品を扱うキッチンを清潔に保つにも効果的になります。
重曹もクエン酸もスプレーボトルに作っておくと、拭き掃除はスプレーをして拭くだけなので便利になります。
- 重曹スプレーの作り方
水200mlに対して重曹小さじ2杯をスプレーボトルに入れて混ぜます。重曹は水に溶けにくいので、しっかりと混ぜてください。
- クエン酸スプレーの作り方
水200mlに対してクエン酸小さじ1杯をスプレーボトルに入れて混ぜます。
頑固な床の汚れには「重曹ペースト」を使いましょう
軽い汚れの場合なら拭き掃除をするための水に重曹を混ぜたり、重曹水をスプレーして拭くだけでも十分キレイになりますが、汚れがひどい場合は「重曹ペースト」を使うと頑固な汚れも落とすことができます。
重曹と水を2:1の割合で混ぜてください。ゆるい場合は重曹を増やして調整します。
気になる汚れの部分に重曹ペーストを塗ったら、使い古した歯ブラシなどでこすって汚れを落とします。
頑固な汚れの場合は、重曹ペーストを塗ったあと少し時間を置いて汚れを浮かしてから歯ブラシでこすると良いです。
重曹ペーストを塗った後に、クエン酸を溶かした水で拭き取ると、重曹の後が白く残ってしまうのを防ぐことができます。酸には重曹を中和させる働きがありますので、重曹ペーストを水で拭き取るよりもキレイに拭き取ることができます。
重曹を使った床の拭き掃除をラクにするための秘訣を教えます
床の拭き掃除は意外と大変な作業になりますので、重曹でキレイにできるとわかっても、続けることが難しいという人も少なくないかと思います。特に腰が悪い人なら床の拭き掃除はかなりの負担になるのではないでしょうか。
床の拭き掃除を簡単に済ませる秘訣は、フローリングワイパーを使うことです。用意するのは重曹スプレーと床拭き用の雑巾を3枚。フローリングシートを使うのではなく、フローリングワイパーに取り付けられる薄めの雑巾を用意してください。フローリングワイパーに取り付けて使うフキンがオススメです。細かい繊維でできているので汚れの落とし具合が良くなります。
床拭き用の雑巾をクイックルワイパーに取り付けたら、重曹スプレーを床に吹き付けてクイックルワイパーで拭いていくだけです。汚れがひどい部分はスプレーをして拭くことを繰り返して、フローリングワイパーが滑るように動くまで続けます。
重曹スプレーをして拭いた後は、水拭きをして、最後に乾いた雑巾で乾拭きをします。どれもクイックルワイパーで行うので、腰に負担がかかるようなことはありません。
普通に拭き掃除をするよりも手軽でラクな作業です。
床の拭き掃除の頻度と毎日の掃除方法について
床は毎日キレイに拭いているという人もいるかと思いますが、フローリングは水拭きをしすぎても良くないとも言います。水拭きをする回数が多ければ多いほど、床のワックスが取れやすくなってしまいますし、床のフローリングシート材を傷めてしまいます。重曹を使う場合は特に気をつけなくてはいけません。
重曹を使って一度キレイにした後は、クイックルワイパーにドライシートを取り付けてゴミやホコリを取り除くだけで十分です。シミや気になる汚れを見つけた場合は、その汚れだけを落とすようにしておきます。
毎日の掃除はクイックルワイパーやドライタイプのモップをかけるようにして、拭き掃除は月に2回程度で十分と言えます。
掃除機を使っても良いですが、掃除機はホコリを舞い上げてしまいますので、クイックルワイパーやモップをオススメします。
ゴミやホコリを取り除くだけでも毎日コツコツ掃除をすることで、汚れを落としやすくなりますし、汚れなどに気がついてすぐに対処することができます。
汚れを放置しておくと頑固な汚れとなって落としにくくなるほか、フローリングの汚れの場合は踏んでしまうことで汚れを引っ張って範囲を広げてしまいます。軽い掃除でもこまめにすることでキレイを保つことができます。
重曹は家中の掃除に使うことができ、自然のものなので安心して使うことができます。床掃除にもぜひ重曹を活かしてみてください。