まな板の手入れ方法は、まな板の材質によって変わってきます。
木のまな板は包丁のあたりがよいので、刃物を長持ちさせますが、使い方にちょっとしたコツが必要です。
また、一言で『木のまな板』といっても、材質によって硬さが違ってきます。
木のまな板を日常で使う時の洗い方のコツや、定期的なメンテナンス方法をご紹介いたします。
幅30センチほどの木のまな板を作るのに、樹齢何年くらいの木材が必要かご存知ですか?
実は樹齢50年以上の丸太が必要なのです。
長い年月をかけて育った木から、製材されたまな板。
手入れをしながら、大切に長く使い続けてくださいね。
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木のまな板を手入れする方法。日常使いで気をつけること
木のまな板は使っていくうちに黒ずんでしまうことがあります。木のまな板を長く使うためには、正しい使い方と日頃のお手入れがとても大切です。
乾いたまな板で食材を切り始めないこと
木のまな板は乾いた状態では使いません。使う前に一度サッと水で濡らして拭き取ってから使ってください。
乾いたまま使ってしまうとまな板を傷めてしまいます。水で濡らしておくことで傷がつきにくくなり、雑菌を防ぐこともできます。
特に生ものに使うときは、先に水で濡らしておくと、木のまな板に臭いが残ってしまうのを防ぐことができます。
まな板の汚れを取る時は、いきなりお湯で洗い始めない
使い終えたまな板を洗う場合は、いきなりお湯で洗うことはしないでください。
肉や魚を切った後にお湯で洗うと、タンパク質が固まって落としにくくなってしまう
まな板を洗う場合はまず水で洗い流してから、タワシを使って洗っていきます。まな板の木目に沿ってタワシを動かし、水を流しながら木の溝に入り込んだ汚れを落とすようにゴシゴシ洗ってください。
洗い終えたら手で触ってみて汚れが落ちているかどうか、臭いが残っていないかを確認します。
油汚れや臭いが残っている場合は、洗剤を少しだけ使って洗ってください。
表面だけでなく裏面も洗うことを忘れずに。
まな板をよく乾かす
木のまな板を洗ったあとは布巾で水気を拭き取り、立てて乾かします。風通しの良いところで陰干しをします。湿った状態で片付けてしまうとカビを発生させてしまう場合もあります。完全に乾いてから片付けてください。
まな板の手入れ。木のまな板の臭いが気になりだしたら
木のまな板は使っていくうちに臭いが気になってくることがあります。
粗塩を使って手入れをすると、殺菌効果や消臭効果が得られる
粗塩をまな板に振ってから、タワシで丁寧にこすってください。木に染み込んだ汚れや臭いがなくなるように、ゴシゴシとこすります。最後に水でよくすすいでください。
重曹を使うのも良いですが、木のまな板に使うと黒く変色してしまう場合がある
重曹を使う場合は長い時間をかけないようにして、最後に必ずよく洗い流すようにしてください。
木のまな板の臭いの他にも、油汚れを落としたい場合や、黒ずみにも粗塩は効果があります。汚れが気になってきたタイミングで粗塩を使って手入れをしてみてください。
木のまな板の手入れはサンドペーパーで削る
木のまな板を長く使っていると、包丁の刃が当たってまな板の表面がデコボコしてきたり、刃でできた傷が黒ずんできたりします。
そのような場合は、サンドペーパーを使って木の表面を削るようにします。
サンドペーパーには目の粗さによって番号が決まっています。数字が小さい方が目が荒くなり、大きくなるに従って目が細かくなっています。汚れ具合によって選ぶようにしてください。
デコボコが黒ずみがひどい場合は、目の粗い100番のサンドペーパーを使います。まな板の表面をある程度削ったら、次に150番のサンドペーパーで削って整えます。
最後に240番のサンドペーパーを使って仕上げてください。
サンドペーパーはまな板の木目に沿ってかける
木目に対して横にかけてしまうと、サンドペーパーで削った跡が残ってしまいます。
木のまな板の黒ずみが粗塩でも取れないようになったら、サンドペーパーを使って手入れをすることで、清潔に長く使うことができます。
木のまな板。日常で気をつけるべきこと
木のまな板は包丁のあたりが柔らかいため、刃への負担が少なく、食材を切っていても疲れにくいと言われています。また、食材の水分を木が吸い込むため食材が滑りにくく、まな板に使われている木の種類によっては抗菌作用もあります。
優れた点が多く是非オススメしたい木のまな板ですが、良い状態で長く使うためにも、日常から気をつけておきたいポイントがあります。
まな板を使った後はすぐに洗ってよく乾かす
木のまな板を使ったあとはすぐに水洗いをしてください。お湯を使って洗ってしまうと食材のタンパク質が固まって落としにくくなってしまいますので、まず水で洗い流すことが大切です。
タワシを使って汚れを落としたら、よく乾かすことも肝心です。水気を拭き取って、風通しの良い場所で立てて自然乾燥させてください。まな板スタンドを用意すると、まな板を保管するときも乾燥させる時も便利です。
食材別にまな板を分けることも大切
食材別にまな板を用意するのが良いですが、難しい場合はまな板の面で分けると良いです。野菜用と肉・魚用で分けてください。
木にまな板は使った後は休ませた方が良いと言われていますので、2枚用意して交互に使うとより長持ちさせることができます。
木のまな板は材質によって、硬さが違います
木のまな板は、使っている木の種類によって硬さなどに特徴があります。また、同じ木であっても木の部位によっても硬さに違いがあります。
木は成長するにつれて木の真ん中が硬くなっていき、外側が新しいため柔らかいという特徴があります。木のどこの部分が使われているかによって、まな板の硬さや柔らかさが異なってきます。
木の種類によって特徴も異なる
ヒノキは乾燥に強く水切れも良いので、まな板の素材として人気があります。
イチョウのまな板も水切れが良く、まな板に向いている材質でもあります。
ヒバは耐水性があるので強く、また殺菌効果もあり、桐は乾くのが早いので黒ずみが起こりにくくなりますが、柔らかいため傷がつきやすい面もあります。
木のまな板を用意するときは、木の材質などもおさえておくと良いでしょう。材質に合わせて使い方や手入れ方法に気をつけることで長く使うことができます。
木のまな板を使ってみたいという人も、使い方や手入れのコツをおさえて、長く大切に使ってくださいね。