お掃除をするのが大変な場所の一つがキッチンです。キッチンには色々な汚れが存在していますよね。掃除をするのが大変だと感じてる人も多いのではないでしょうか。
小さなお子さんがいるご家庭では、洗剤を使わずに安全に掃除をするにはどうしたら良いか考えることもありますよね。そんな時は重曹を使うのがおすすめ。重曹は食品としても使われることがあるため、洗剤を使用するよりも安全に掃除をすることができます。
また、重曹は姿を変えて色々な汚れに効果を発揮します。重曹をキッチン掃除に利用する方法を知って、家事をスムーズに行いましょう。
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重曹には三つの姿が!キッチン掃除に重曹が大活躍
キッチンは食事を作る場所ですから、口にするものがたくさんある場所です。
出来るだけ清潔に保ちたいキッチンですが、調理に使うものが多いので洗剤を使うのを躊躇う場所でもありますよね。
今まではさほど気にしていなくても、赤ちゃんが生まれるとそういった事が気になって、出来るだけ安心安全な方法で掃除したいと思うことでしょう。
その点重曹は、料理にも使われますから、安心して使える掃除道具と言えますね。
ただし、重曹には規格があって、食用と工業用そして薬用の3種類に分けられます。
一般的に掃除用として売られているものは工業用となります。
重曹の純度は99%ですから、重曹自体にそれほど大きな違いがあるとは言えませんが、工業用は粒が大きく、食用は粒の大きさが小さく細かいと言ったように、製造や製造時の管理の仕方には違いがあることでしょう。
もし気になるようであれば、食用の重曹を選ぶと良いでしょう。
重曹の使い方も大きく分けて3種類あります。
粉のまま使う方法と、スプレーにする方法、そしてペーストにする方法です。
それぞれの作り方と、特性をご紹介しましょう。
- 粉
買ってきたままの状態です。ザラザラとしているので研磨に向いています。
- スプレー
スプレーボトルに小さじ2と水200mlを混ぜて作ります。広範囲に吹きかけることができますから、拭き掃除に向いています。
- ペースト
重曹に水を少しずつ加えてペースト状にします。粉とスプレーの中間のような存在です。
スプレーとは違い流れ落ちないので、塗って使うことができますし、スプレーよりも濃度が高いので効き目も長持ちします。
また、水に溶け切っていないので研磨作用も期待できます。
掃除場所に合わせてこれらを使い分ける事によって、より便利に使うことができますし、効果もさらに期待できます。
私のおすすめは、スプレーやペーストにアロマオイルを数滴加えることです。
アロマの香りで気分良く掃除することができますよ。
シンクや排水口のキッチン掃除は重曹で綺麗に
重曹は水に溶かすとアルカリ性になりますから、酸性の汚れと合わせると中和して、汚れがふやけて落としやすくする効果があります。
そのため、掃除でよく使われるのです。
キッチンには酸性の汚れがたくさんありますし、研磨材としても重曹はとても役立つはずです。
まずはキッチンのシンクや排水槽を重曹で掃除する方法をご紹介しましょう。
シンクにおすすめなのは、粉のままの重曹です。
重曹の中和作用と研磨作用の両方が存分に発揮される場所ですよ。
- シンク全体を濡らしたら、粉のままの重曹をまんべんなくふりかけます。
- スポンジで、クルクルと円を描くように洗いましょう。研磨作用があるので力は必要ありません。
- シンク全体を水で洗い流したら完了です。
重曹が残っていると、乾いた時に白くなってしまうので、しっかりと洗い流す事がポイントです。
次は排水口もお掃除しましょう。
- 排水口カバーとゴミ受けに重曹をかけて、歯ブラシやスポンジなどで洗って、水で流します。
- ゴミ受けを外した状態の排水口に、下が見えなくなるくらいたっぷりと重曹をふりかけます。
- 重曹の上から、シュワシュワとする程度の酢をかけます。足りなければ追加すればよいので、少なめから始めます。
- シュワシュワとしたまま5~30分放置します。
- 水をかけてしっかりと洗い流します。
重曹の量が少ないと効果も薄くなってしまうので、たっぷりとふりかけてくださいね。
ガスコンロの掃除にも重曹が活躍
ガスコンロの汚れは酸性の汚れなので、ここでも重曹が活躍します。
重曹でガスコンロを掃除する時には、キッチンペーパーや使い古した歯ブラシ、大きなビニール袋を用意すると便利です。
コンロ本体には重曹スプレーをかけて拭きとります。
汚れが酷い場所には湿布するのがポイントです。
たっぷりと重曹スプレーをかけた後に、キッチンペーパーなどを貼り付けて汚れをふやかしましょう。
また、重曹ペーストを塗ってこするのも効果的です。
重曹は乾くと白くなってしまうので、必ず2度拭きしてくださいね。
コンロをピカピカに保つコツは、使った後には毎回拭く習慣をつけることです。
年末掃除などで苦戦するのが五徳ですよね。
五徳の掃除でも重曹が活躍します。
五徳掃除には、粉のままの重曹を使います。
油汚れが酷い場所に、重曹をふりかけて20分放置しましょう。
浮き上がってきた汚れをキッチンペーパーなどで拭き取り、大まかに汚れを落とします。大きめのビニール袋に熱めのお湯を五徳が浸かるくらい貯めます。
お湯1Lに大さじ6杯位を目安に重曹を入れ、五徳を入れて20分位漬け置きします。
まだお湯が温かいうちに、お湯につけながら歯ブラシなどを使って五徳をこすり洗いします。
綺麗になったら、しっかりと水で洗い流して水分を拭いて終了です。
キッチン家電の掃除も重曹で!冷蔵庫の掃除方法
キッチンのお掃除の中でも、最も「安全」に気をつかうのが冷蔵庫ではないでしょうか?
直接口に入れる食品を保管する場所ですから、体に害のない方法で掃除したいと思うのは当然ですよね。
冷蔵庫の掃除で活躍するのは重曹スプレーです。
汚れが気になる場所にシュッと一吹きして、古布などで拭き取りましょう。
冷蔵庫の中に食品が入っている時には、古布にスプレーしてから拭き取りましょう。
食品にかからないので、より安心ですよね。
細かい部分の掃除をする時には、綿棒が便利です。
綿棒に重曹スプレーをかけて擦ると、カビなどが気になる隅まで綺麗にすることができます。
重曹を使って掃除すると、汚れが落ちやすいだけではなく、肉や魚などの酸性の匂いも分解してくれるので、冷蔵庫の匂いもスッキリしますよ。
電子レンジなども、食品を温めるので安全に掃除したい場所ですよね。
電子レンジの中は意外と油などで汚れています。
重曹水を含ませたタオルを、電子レンジで2~3分位加熱して、レンジやタオルが温かいうちに庫内を拭き掃除しましょう。
熱い可能性があるので、ゴム手袋を着用して、火傷には充分気をつけてくださいね。
温めることで更に汚れが落ちやすくなりますから、洗剤を使わなくてもスッキリと掃除することができますよ。
換気扇の掃除には重曹ペーストが活躍
キッチン掃除で手をつけるのを躊躇してしまうのは、換気扇ではありませんか?
油とホコリの混じったベトベトの換気扇は掃除がとても大変ですよね。
溜まってしまった換気扇の汚れは、揚げ物や炒めもので気化した油が換気扇に付着して、ホコリや小さなゴミ、タバコのヤニなども吸着してできたものです。
ですから、料理の度に換気扇は汚れてしまいます。
換気扇のベトベト汚れも酸性なので、重曹が活躍してくれます。
頑固な汚れに活躍するのは、重曹ペーストです。
まずは換気扇のベトベト汚れに、重曹ペーストを塗って放置します。
汚れが浮いてきたら、歯ブラシなどを使って汚れを擦り取りましょう。
最後はしっかりと水で洗い流して、水気を拭き取ります。
あまり見かけませんが、アルミむき出しの換気扇の場合には、重曹でのお掃除は控えましょう。
変色してしまう可能性があります。
ところで、億劫になってしまう換気扇の掃除は、どれくらいの頻度が必要かご存知ですか?
レンジフード本体は週に1回、分解掃除は3~6ヶ月に1回が理想的と言われます。
油汚れが固まらないうちに掃除するのが理想的と言うことですね。
レンジフードは、コンロを拭くついでにまとめて拭く習慣をつけると、掃除が楽になりますよ。
キッチン掃除に重曹を使う時の注意点について
安心安全な掃除をするためにとても便利な重曹ですが、いくつかの注意点もあります。
- 研磨作用に注意
重曹には研磨作用がありますが、素材によっては塗装などを剥がしたり傷つけたりする可能性があります。
漆器や大理石など高価なものに使用する場合は、特に注意した方が良いでしょう。
- 染みになる場合がある
重曹とタンパク質を組み合わせてしまうと染みになってしまい、見栄えが悪くなる事があります。
塗装されていない木材やシルク製品などへの使用は控えましょう。
- 手荒れ
重曹は弱アルカリ性です。
弱アルカリ性は肌への影響が少ないと言われますが、使用し続けるとタンパク質を分解してしまうので、肌荒れの可能性があります。
掃除の場合にはゴム手袋を使うと安心です。
重曹は弱アルカリ性ですから、酸性の汚れに効果を発揮します。
また、重曹を酢やクレンザー、石鹸などを組み合わせて使うことで、より強力な汚れ落としとして使うことができますよ。
キッチンだけではなく、お部屋の掃除に使うこともできますから、ぜひ特性をよく理解して、安心な掃除に役立ててくださいね。