台所の掃除には『重曹』を使います。
台所の掃除は『清潔』にするということを一番に考えますよね?
もちろん、塩素系漂白剤で滅菌・除菌してしまえば簡単なのかもしれません。
ですが、毎回毎回塩素消毒するには、抵抗があると思います。
料理を作る場所ですので、身体に有害なものはなるべく使いたくありません。
そんな時には、天然素材の『重曹』が台所掃除では大活躍します。
では、なぜ重曹なのでしょうか?
台所の掃除に重曹が適している理由や、有効な使い方についてご紹介いたします。
汚れているから、掃除をするのではなく、使い終わったから掃除をする。
そんな習慣を面倒な手間を掛けずに行うことができるのが、重曹の魅力なんですよ。
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台所の汚れの8割は重曹が解決してくれる
重曹という言葉をよく聞くようになりましたが、掃除のことがよくわからないという方は重曹という言葉を聞いても何のことかピンと来ない方もいるかと思います。
この記事では重曹とは何なのか、どんな使い方をするのか、どんな汚れに効果的なのかを説明していきたいと思います。
台所の汚れに重曹が使える!と聞きますが、重曹にはどんな使い方があるのでしょうか。
重曹は汚れによって粉状のものをそのまま振りまいて使ったり、水と混ぜ合わせてスプレーとして使ったり、ペースト状にして使ったりします。
キッチン周りやシンクなどを掃除するときは重曹を振りまいてスポンジでゴシゴシとこすって掃除するとシンクだけではなく排水溝の掃除もいつのまにかしていることになり便利です。
よごれの成分によって重曹に他の成分のものを混ぜて汚れを落としやすくすることもできるので、重曹は掃除をするときにとても役に立つアイテムなのです。
台所の汚れの8割はこの重曹が解決してくれますよ!
台所の掃除に重曹が向いているのはどうして?
上記で台所の汚れの8割はこの重曹が解決してくれると言いましたが、なぜ台所の掃除には重曹が向いているのでしょうか。
ガスコンロなど、台所は油で汚れることがほとんどです。
この油汚れは性質で言うと、酸性の汚れなのです。
重曹は粉状のままだとアルカリ性でも酸性でもありませんが、水に溶かすことでアルカリ性になり、酸性の汚れはアルカリ性に弱いので重曹を水に溶かしたもので掃除すると油汚れが落ちやすくなるという仕組みなのです。
アルカリ性の重曹が酸性の油汚れを中和してキレイに落とすことができるということです。
ガスコンロのこびり付いた油汚れなどは、この重曹が解決してくれるのです。
アルカリ性という性質を聞いて、人体への影響を心配した方もいるのではないでしょうか。
重曹はアルカリ性といってもそれほど強いアルカリではなく、弱アルカリ性と呼ばれる部類に属するので思っているほど強いわけではありません。
直接手で触れても問題はありませんので、小さい子供がいる方でも安心して使うことができますよ!
重曹、君はいったい、何者?
重曹が酸性の汚れを落とすのにとても効果的なのはわかりましたが、そもそも重曹とは何なのでしょうか?
重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、ふくらし粉や胃薬の成分として昔から使われてきました。
上記の文の通り、重曹は洗剤として開発されたものでは無いので、どんな汚れに対しても万能というわけでは無いのです。
アルミや銅、大理石などは重曹を使って掃除してしまうと化学反応が起こってしまい、黒く変色してしまったり変質してしまったりします。
汚れが取れないから重曹で掃除すると考えるのではなく、重曹の成分や汚れがついたものの性質などをしっかりと理解した上で掃除するようにしましょう。
重曹は水に溶かしたものより、お湯で溶かしたものの方がアルカリが強くなり、落ちにくい酸性の汚れもキレイにすることができます。
重曹を使って掃除するときは、変色などを起こさない性質のものかしっかり調べてから掃除するようにしましょう。
重曹は汚れを落とすだけではなく消臭効果もあるので、臭いが気になる場所の掃除にも活躍しますよ!
デイリーの台所掃除には重曹水一つでOK
重曹を使って毎日掃除をしたいという方は、食用の重曹を購入すると良いです。
重曹には種類があり、食用の他に薬用と工業用がありますが、薬用は量が少なく値段もやや高めで、それに比べ工業用は量が多く値段も低めで購入しやすい感じがあります。
しかし、工業用は手が荒れやすいと言われているので、その中間を取った食用の重曹を購入すると良いということです。
食用の重曹なら、万が一小さなお子様の口に入ってしまっても食用なので安心ですね。
続いて重曹水の作り方と使い方についてご紹介していきます。
●用意するもの
- 水100ミリリットル
- 重曹小さじ1
- スプレーボトル
●作り方
- スプレーボトルに水と重曹を入れます。
- フタをしっかりと閉め、重曹が溶けるまで振り混ぜたら完成です。
重曹の効力を高めたいというときは42度前後のお湯で溶かすと良いですよ!
●使い方
重曹水は皮脂汚れや酸性の汚れを落とすのに効果的です。
汚れに重曹水を吹きかけ、水で湿らせた雑巾などでこすって落とします。
上記でも説明しましたが、重曹を使用してはいけないものがあるので、金属や大理石、畳などの天然素材のものに使用するのは避けましょう。
絨毯などは繊維の中に成分が残ってしまうので、重曹水ではなく粉のままふりかけて時間を置き、掃除機で吸い取りましょう。
重曹水は時間が経つと劣化してしまい、効果が薄くなってしまうので使い切れる量を作って早めに使い切るようにしましょう。
肌の弱い人は手が荒れることがあるので、ゴム手袋を付けて掃除すると安心ですよ。
台所の掃除で一番イヤなのはヌメヌメ。重曹とクエン酸と時間を使ってスッキリキレイに
台所の掃除で一番イヤと言ってもいい程の汚れは排水口のぬめりです。
排水口のぬめりは料理の残りカスなどを放置したことで菌が発生して増殖していき、それがぬめりの原因となっているのです。
排水口の嫌な汚れを見て見ぬ振りしてしまうと排水口が詰まる原因となってしまいます。
一度詰まってしまった排水口の掃除はとても大変なものなので、詰まってしまう前にこまめに掃除をしていくことが大切です。
掃除をする時に手を汚したくないという方もたくさんいるかと思います。
そんな時に重曹とクエン酸を使って掃除をすると手も汚さず、しかも簡単に汚れを落とすことができるのです。
掃除の仕方ですが、ゴミ受けを取った状態の排水口に重曹をふりかけます。
量は大体下が見えなくなるくらいで良いですが、あまり少ないと効果が出ないのでなるべくたくさんかけましょう。
その後、クエン酸をかけるとぶくぶくと泡が発生するので、ぶくぶくし続けたくらいでクエン酸をかけるのを止めます。
重曹とクエン酸がしっかりと反応して汚れを落とせるように30分程時間をおきます。
最後はお湯でしっかりと重曹とクエン酸を流して完了です。
ぶくぶくと泡が発生することで手の届かない部分まで掃除をしてくれるので、週に2~3日はこのように掃除をするように心がけましょう。