物があふれている我が家をすっきりさせたいと思っている人は、話題になっている収納術を試したいと考えているのではないでしょうか。
しかし、収納する前にまずは整理整頓と片付けをしなければなりません。
ここでは、片付け、収納、整理整頓の手順からコツについて詳しく説明します。何から始めるべきなのか、まずはそこから考えるようにしましょう。そうしないと、部屋の中をすっきりさせることはできません。
片付けようと思っても片付かない人は、順番が間違っている可能性があります。片付け、収納、整理整頓の正しい意味についても理解しましょう。
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片付け、収納、整理整頓の中でまず始めることとは
まずは物を減らす
数年前から続いている断捨離ブーム。それに関連して書店には、「賢い収納術」「お片付けの達人になる!」といったタイトルのさまざまな本が並び、みなさんも一度は手に取ったことがあるのではないでしょうか。
片付けが苦手な人の多くが、「物をどこに収納して良いかわからない」という悩みを抱えています。広い収納スペースがある場合は別ですが、多くの物をただそのまま収納しようとしても、結局また使わずに眠らせてしまうという結果になるだけでなく、さら余計な物を溜め込んでしまうことにつながるのです。
普段から物がなかなか捨てられずに、今は不要な物であっても「いつか使うかも?」と取っておくタイプの人は、上手に収納する方法を学ぶ前に、まずは物を減らすことから始めましょう。
そもそも、部屋を「片付ける」ことと「整理整頓」すること、「収納」することは、どれも同じようであって、実は少しずつ意味が違った言葉
「整理」とは、必要なものであるかどうかを見極めて、不要なものを捨てるということです。整理が済んだ物を、それぞれにふさわしい場所に戻すのが「整頓」です。
一方、「整理」をせずに、とりあえず出しっぱなしの物などをしまうのが「片付け」で、使う頻度などを考慮して、より使いやすいようにそれぞれの場所に物を収めることを「収納」と言います。
このように、まずは整理をしなければ、何事も始まらないのです。
収納は最後!整理整頓から片付けまでの手順について
部屋に物が溢れた状態のままでは、いつまで経っても収納上手にはなれません。物が少なければ、それだけ片付けるのもラクになるので、部屋をキレイな状態に保ちやすくなるのです。
例えば、新しい靴を買ったとします。靴箱はすでにいっぱいで、どうしても1足しまうことができなくなった時、あなたがすべきことはなんでしょうか?そのまま出しっぱなしにしますか?
シンプルに考えるなら、ベストな選択は「要らなくなった靴を処分する」です。中には、すでに必要最低限の靴しか持っていないという人もいるかもしれませんが、多くの人はたいてい、すでに履かなくなった靴や、同じようなデザインの靴を何足も持っていたりするものです。
新しい靴を1足増やしたら、その分1足捨てる。これを繰り返していけば、必要以上に靴が増えることはないのです。
靴以外のすべての物にも共通した考え方として、今の自分にとって、本当に必要な物であるかどうかを見極めるために、まずは不要になったものを整理(処分)するところからスタートしましょう。
判断基準は「使えるか、使えないか」
壊れたままの電化製品や、買い替えたあとも捨てずに取っておいた家具など、今後使う予定のないものに収納スペースを占領されている場合は、この機会に処分してしまいましょう。まだ使えても必要ない物については、フリマアプリやリサイクルショップを利用するのも良い方法です。
上手に部屋を片付けるコツとしては、整理整頓してから収納するまでの流れをつかむことです。
まずはどれだけの物を持っているのかを把握するために、とりあえずすべて出してみましょう。
食器棚を整理する際には、カテゴリごとに分類します。例えば、食器類を一旦すべて出してみて、「使っている物」と「使っていない物」に分けます。物を溜め込むタイプの人は、この分ける作業が苦手な人が多いのですが、ここでしっかりと選別することで、使っていない物がこんなにもあったことに、改めて驚かれることでしょう。
あとは、よく使う物は取り出しやすい位置に戻し、使用頻度が低い物は奥の方に収納して、残りは処分します。
すっきりさせたい人のための収納術とは
部屋の中でもとくに悩んでいる人が多いのが、押入れやクローゼットの収納方法ではないでしょうか?使い勝手も良く、見た目にもすっきりとした収納方法をいくつかご紹介します。
Tシャツなどは重ねて収納してしまいがちですが、コンパクトに畳んで立てた状態で収納すると、ひと目でどこにどの服があるのかがわかりやすくて便利です。
衣装ケースの中でぐちゃぐちゃになってしまいがちな靴下も、クルンと丸めて縦に並べることで取り出しやすくなります。
畳むとシワになりやすい素材の服は、ハンガーにかけて収納します。出来れば同じハンガーで統一することで、見た目もすっきり。ベルトやネクタイ・ストールなども同様に、吊るして収納するとラクに取り出せますよ。
バッグなどの小物類は定位置を決めておき、それ以外の場所には置かないようにします。また、バッグ・帽子は見せる収納もオススメです。
押入れの中の収納アイデアをご紹介します
押入れの中が物で溢れていたり、上手く収納できずにムダなスペースが空いていたりというお悩みもよく耳にしますよね。上下2段に分かれた押入れの収納は、さまざまな収納グッズを使うことで、より使いやすくすることができるのです。
押入れにお客さん用の布団をしまっているというご家庭では、布団の上のデッドスペースが気になるところ。そんな時は、布団は横に寝かせて収納するという概念を捨てて、縦に収納してみましょう。布団が倒れてこないように、横にカラーボックスなどを置くか、突っ張り棒を縦に何本か取り付けます。さらに布団ケースに入れておけば、取り出しやすさも抜群です。
また、布団と同じ幅のテーブル型の収納グッズを利用して、布団の上下の空間にも物を置けるようにする方法もあります。
衣類は棚やカゴ・プラスチックの衣装ケースなどを利用して、アイテムごとにまとめて収納します。押入れの上段に突っ張り棒を設置して、クローゼット代わりにする方法も。丈の短い服なら、ハンガーにかけて収納するスペースがぐんとアップします。
片付け、収納、整理整頓しやすい生活を送るための秘訣とは
ついつい「セール」「お得」という言葉に釣られて買い物をしてしまうと、本当は必要ではない物までもついつい買ってしまい、気付けば部屋が物で溢れかえった状態になりがちですよね。そうならないためにも、普段から本当に必要な物かどうかを考えてから買う習慣をつけるようにしましょう。
シャンプーやティッシュペーパーなどの日用品も、物を増やさずにコンパクトな生活を送るうえでは、あまりにストックが多いのも考えものです。ストックがあるのを忘れてまた買ってしまうなど、ムダなことに時間をかける原因にもなります。
物を収納する際には、使用頻度を考えつつ、使う場所に合わせて置き場所を決める必要があります。一緒に使うものはセットで同じ場所に置いておくようにすると、ムダな動きも少なくて済むので、より使いやすくなりますよ。
ムダな物を買わないように意識することで、物が減って普段の片付けがよりラクになり、しいてはムダな出費を防ぐことにもつながるので、まさに良いことずくめですね。