ダニ退治の方法を知りたい!
生きているダニが、布団・ソファーなどのファブリック類に潜んでいたり、カーペットや畳に潜り込んでいても、掃除機で吸い取ることはできません。
もう一度、いいます。
生きているダニは、どんなに強力な吸引力のある掃除機でも吸い取ることはできません。
ですから、まずはじめにしなければならないことはダニを『死滅』させるということです。
ダニは死骸になれば、掃除機で吸い込むことができるのです。
よく、ベランダなどに布団を天日干しすることがあるかもしれませんが、湿気対策には有効ですが、ダニの駆除にはおひさまの熱だけでは熱量が足りません。
また、天日干しした布団を、布団たたきで叩く光景も見られますが、叩いて飛び出たダニの死骸やフンは、他所のお家に舞い込んでしまいますので、できるだけしないようにしましょう。
ダニに立ち向かうには、まずダニの性質を知りましょう。
それから、効果的なダニの駆除方法で死滅させ、掃除機でダニの死骸を吸い取ります。
まずは、ダニが一番好む住処の『布団』のダニ退治の方法を御覧ください。
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ダニの退治方法とは?その前に、ダニを知ろう!
誰の家の中にも必ずいるダニですが気になると駆除したくなるものだと思います。
駆除するためにはまずどんなダニが家の中にいるのかということを知ったうえで駆除をしていく必要があります。
どんなダニが家の中に潜んでいるのかまとめてみました。
家の中に潜むダニの種類
- ニクダニ ・・・・・・・・・ 人を刺さない種類ですが、貯蔵食品やカビを食べて生きています。
- コナダニ ・・・・・・・・・ 湿気の多い環境を好みます。気温が低くても死なないダニです。刺しませんが、貯蔵している食品に被害が出ることがあります。
- チリダニ ・・・・・・・・・ 家の中で一年中生息しており、刺さないですが死骸や糞が人間にとってのアレルギーの原因となります。
- ツメダニ ・・・・・・・・・ チリダニやイエササラダニ、チャタテムシなどを食べて生息しています。稀に人を刺すこともあるので要注意です。
- イエササラダニ ・・・ 築二年以上の日本家屋で多く見られるダニで、刺さない種類です。
- ホコリダニ ・・・・・・・ 人を刺す事はありませんが、生態系が未知数でアレルギーへの関与について解明されていない謎の多いダニです。ハウスダストからよく検出されているようです。
- これらの他にも家の外からやってくる種類というのも居ます。
屋外ダニにはマダニやイエダニ、トリサシダニなどいろいろな種類が居ます。
公園などの石造りのオブジェなどに見られる赤い小さな虫もタカラダニというダニの仲間です。
ダニって家のどこに居るの?
先述したダニたちが果たして家のどの部分に居るのか、ということも知っておきましょう。
屋内ダニの分布する場所と発生原因
チリダニ
カーペットや布団、ソファ、ベッドなどの布製品を中心に生息しています。
餌は髪の毛やフケ、垢や汗、さらにホコリや食べかすなどです。不潔な環境にしておくとどんどんと増えていきます。
さらにこのダニは大型のダニの餌となってしまうため、たくさんいると屋外ダニを呼ぶような結果にもなってしまうため注意が必要です。
イエササラダニ
畳の上や室内に持ち込んだ観葉植物の鉢などを中心に生息することがあります。
築二年ほどの日本家屋での発生が見られるのは、まだ建材が乾燥しきっていないため湿度が高い状態になりやすいことが理由としてあげられており、閉め切った和室などの畳に大量発生するなどの例も見られるため、多湿の環境を作らないことも対策となりそうです。
ツメダニ
チリダニやイエササラダニ、チャタテムシを餌としているため、それらの生息している場所に現れやすいです。
刺咬被害をもたらす種です。刺されると痛みを伴う腫れを引き起こし、病気の感染などへの危険性もあります。
湿度の高い梅雨や秋頃などの時期に多く発生するので注意しましょう。
コナダニ
貯蔵食品に群がり繁殖したり、わらや畳なども大発生の被害にあうことがあります。
高温多湿を好み低音でも死なない彼らは熱処理による殲滅が有効です。そのためこれらが発生したときには業者の方に頼って駆除をする必要があります。
ホコリダニ
ホコリの中、ハウスダストに住まうダニです。
高温多湿を好む他のダニたちとは違い、冬に大発生した例などもあるうえ、まだ生態系が不明なダニでもあるので未知数な部分が非常に多いダニです。
どんな場所にいるのか、そしてさらに詳しい被害や原因についてまとめてみました。お家でダニを見つけたら、退治できるものかどうかも見極めて対処しましょう。
まずは布団!ダニ退治の基本はコチラ
まずは布団からダニを追い出していきましょう。
布団からダニを追い出す際には天日干しはあまり役立たない
ダニを全滅に追い込むならなるべく安くそして徹底的に出来ることが優先されます。
そこでおすすめなのが、熱殺菌と除去を行う方法です。
熱殺菌とは高温環境にダニを追いやることで倒して、その死骸や糞を掃除機などで念入りに吸い取るという方法になります。
ダニは極めて生命力の高い生き物
そのため高濃度の洗剤を使ってどうにかしようとしてもなかなか減らなかったり、天日干ししてもちょっと増えた死骸を生きているものが食べてさらに繁殖してしまったりということになってしまいます。
布団の内側までしっかりと殲滅させるには、摂氏50℃以上の温度を少なくても30分以上は保たなければならないということがダニ駆除の条件になってきます。
そうした対処をする上で必要になってくるアイテムが、布団乾燥機やコインランドリーの大型乾燥機です。
それらと掃除機に頼ることで、はじめてお布団を清潔にすることが出来ます。
ダニ退治にコインランドリーを利用する方法とは
コインランドリーの大型乾燥機を利用してダニ退治を行う場合には、乾燥機に30分以上かけることと、乾燥させた布団をしっかり掃除機を書けることを忘れなければバッチリです。
コインランドリーでお布団を大型乾燥機に入れたら、料金を入れてそのまま放置です。いつものようにコインランドリーを使うだけで布団のダニを死滅させることが出来ます。
ダニ除去に重要なのが乾燥時間
せっかくダニの駆除をするのですから、しっかりと絶滅させたいですよね。
そのためできれば1時間近くは回しておくのが理想的です。もし忙しければ45分でもいいです。
とにかく『30分以上摂氏50℃の環境下にダニを追いやる』ことを行ってください。
掃除機をかけるときにはなるべく布団掃除用のノズルがあることが望ましいですが、正直掃除をするだけですしシーツをかけるので気にしないという方はそのままガッツリ掃除機をかけてしまってもいいと思います。このふたつの処理で、熱殺菌と除去ができますね。
布団乾燥機を使ったダニの退治方法
布団乾燥機が自宅にあると布団乾燥機にかけておくだけでダニの死滅が出来ます。
かける時間はコインランドリーでの時間と条件は変わりませんが、自分が家庭で布団乾燥機を使って布団掃除を行うときは、コインランドリーの大型のものよりパワーが小さくなるため最大出力で2時間ほど布団乾燥機にかけます。
マットタイプの布団乾燥機を使っている方は、布団に巻きつけるようにマットを使ってまんべんなく熱が行き渡るようにちょっと手間を加えるだけでさらに効果を得られます。
布団の乾燥が終わったら、コインランドリーでのやり方と同じくダニの死骸を駆除するために掃除機をかけます。
裏も表も掃除機をかけたら布団掃除は完了です。
なかなか出来る時間を作るのは難しいかもしれませんが、お家に布団乾燥機があるとすきを見計らって布団の手入れができるのでおすすめですよ。
退治したダニとフンを布団の外に出す方法とは
布団を乾燥させたら掃除機をかけますよね。
その際の掃除機をどんなふうにかけたら効果的かということもご紹介しておきます。
ダニは死滅させてから掃除機をかけないと効果がない
それは生きているダニに掃除機の吸引力で立ち向かっても、ダニが布団にしがみつく力のほうが勝ってしまうからなのです。
ダニは目に見えてもごくわずかの点のようにしか見えない生き物です。
駆除する際にすべてを取り切れたかと確認できるようなものではないので、死滅させたら確実に除去できる方法で掃除機をかけるほうが効果があるのは言うまでもありません。
高温で退治したダニを掃除機で吸うときに気をつけたいこと
『1㎡あたり30秒以上吸い込む』ことをポイントにお布団掃除をしましょう。
掃除機をしっかりと布団に当てて、吸っている箇所を30秒毎に変えていくというように掃除をしていくと、奥まで逃げたけれどそこで力尽きてしまったようなダニでも吸い取ることが可能かと思います。
掃除機まで上手にかけて、きれいなお布団にしていきましょう。
ダニは畳も大好き!畳に潜むダニ退治の方法
畳にダニが発生する条件
- 温度20~30℃になっている
- 湿度が60%以上になっている
- フケや垢、ホコリ、食べかすなどが散らばっている
という原因があります。
原因を並べてみると案外と普通の状態でもダニが発生してしまいそうですが、それは仕方のないことでもあります。
人間が快適に暮らせる環境ではダニも暮らしやすいのです。ではどんなふうに畳のダニを除去すればいいのかを見ていきましょう。
畳に発生したダニの除去と予防方法
- 毎日の掃除機かけ
毎日掃除機をかけて原因から根絶させましょう。
- 拭き掃除
2週間に1度程度は拭き掃除を行い、ダニもダニの原因も取り除きます。来客などがあったときには週に1度にしてみるなど頻度も調整します。
拭き掃除を行う際には、畳の目にそって固く絞った雑巾で拭き、拭いた後はしっかりと乾燥させてください。
- 畳の下の掃除も忘れずに
畳の下にはダニ以外のものも繁殖していることが多々あります。畳の下までしっかりと掃除してダニ以外の繁殖も防ぎたいものです。
これらの毎日の手入れの他にもダニの殺虫剤を使用したり、畳を干したりという対処法もあります。
お家でのダニ発生の状況によっては業者さんに任せたほうがいい場合もあるので、状態によって対処を変えていきましょう。
カーペットには重曹をふりかけて
畳と同じく人間の使う場所であるカーペットの上は掃除がしにくい上にダニの住み着きやすい環境でもあります。
カーペットのダニを予防するならば重曹を使ってみてください。粉状のままの重曹をカーペットに撒き、そのまま20分ほど放置します。
放置した重曹ごと掃除機でしっかりと吸っていき、お掃除をしましょう。
この簡単な重曹お掃除でカーペットの置くまで詰まったホコリや汚れ、湿気を取り除けるためダニの発生防止に役立ちます。
重曹は汚れ落としの他にも消臭効果のある便利なお掃除グッズにもなってくれるアイテムなので、カーペットの汚れやニオイが気になったときにこうした掃除を行ってみてもいいでしょう。
いろいろなお掃除でダニの原因を根絶させられます。
ダニは人間の暮らしやすいところで同じように暮らしている生き物です。
駆除しなければ影響が出る場合もあるため、野放しにしてはいけませんが、100%根絶させられるかというとそれもなかなか無理のある話です。
姿を見ないで暮らせる、あまり住みよい場所ではないとダニたちに思ってもらうためにはこまめなお掃除と手入れで、どんどん殲滅するしかありません。
少々手間はかかりますが、電気の力も利用してダニを見ないですむ暮らしを手に入れましょう。