フローリングの床の場合はほこりがたまってきたらすぐにわかりますが、畳の場合はどうでしょう。
掃除機はどのくらいの頻度でかけていますか?
フローリングの場合と、畳の場合では掛ける回数は違うのでしょうか。
今回は畳のお部屋に掃除機を掛ける頻度にスポットを当ててみました。
理想的な回数とその訳をご紹介します。
また畳の普段の掃除のやり方も併せてご覧ください。
畳には「目」があります。その目に対して掃除機をかけるのがポイントになります。
またホコリやゴミが入り込やすい畳は汚れや菌がたまりやすくなっています。
殺菌効果のある掃除の方法も紹介します。
液体汚れ、油性の汚れなどの汚れ別のお掃除方法も確認しておきましょう。
畳のダニに関すること、湿気問題についての情報もお届けします。
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畳に掛ける掃除機はどのくらいの頻度?理想的な頻度を紹介
畳の部屋のメリットとは
家の中に、畳を敷いた和室があるという人もいるのではないでしょうか。
畳は、日本生まれで、古くは奈良時代からあると言われるほど伝統のあるものです。
日本家屋では畳の部屋が使われています。
畳は、天然素材であるい草から作られているので、夏の湿気が多い時期は湿気を吸い取り、反対に乾燥しがちな冬は畳から水分を出すことによって、部屋の湿度を調整してくれるという機能があります。
い草ならではの香りも特徴ですよね。
い草から出る香りには、リラックス効果が含まれるとも言われています。
そして、い草は空気を含んでいるため、固い床材であるフローリングと比較すると、クッション性が高いという特徴もあります。防音効果も兼ね備えているので、階下に音が響きにくいということもあります。
畳に掃除機をかける頻度は3日に1回が理想
床がフローリングの場合、ほこりやゴミが目立ちやすいですが、床材がフラットなので、モップや掃除機で掃除がしやすいですよね。
畳の場合は、い草とい草の間にほこりが溜まりやすく、取りにくいので、フローリングよりも頻繁な掃除が理想です。
毎日は難しいという場合でも、3日に1回の頻度で掃除機をかけるのが望ましいでしょう。
畳の掃除機の頻度や普段の掃除のやり方
畳の正しい掃除方法
家の中に和室があると、気分が落ち着きますよね。
客間として使ったり、リラックスするための部屋として和室を使っている人も多いのではないでしょうか。
畳の正しい掃除方法を知り、和室をきれいな空間として保ちたいですね。
畳を掃除するためには、畳の性質を知ることが大切です。
畳は、天然素材であるい草から作られています。
畳は呼吸をすることで夏は涼しく、冬は温かく保つことができるのです。
そのため、畳の上に大きなカーペットなどを敷いてしまうと、畳が呼吸することができなくなり、湿気からカビが生えたり、ダニなどが繁殖してしまうこともあります。
畳はそのままの状態で使うようにしましょう。
畳の普段のお手入れはほうきとちりとりで
畳は、掃除機をかけることもできますが、目に沿って丁寧にかけないと、畳を傷めてしまうこともあります。
昔ながらの掃除法であるほうきとちりとりを使って、畳のゴミを取ることができます。
この時、湿らせた新聞紙をちぎって置いたり、出がらしの茶葉を畳の上にまいて掃除すると、ほこりが水分に吸着し、きれいに取ることができます。
また、茶葉を使うと、脱臭や抗菌の効果もあります。
畳の汚れの落とし方を汚れ別で解説
畳についた汚れを落とす方法
生活していると、いくらきれいに使っていても年数が経てば劣化は避けられませんし、汚れも付いてしまうこともあります。
畳に付いてしまった汚れには、それぞれの汚れに合った落とし方を行うことが大切です。
畳に水性の液体をこぼしてしまった場合
水性の液体には、ジュースやお茶、インク、ペットの小便などがあります。
これらの汚れが付いた時は、まず出来るだけ早い段階で乾拭きすることが何よりも重要です。
時間が経つと、畳の奥に染み込んで取れにくくなってしまうので、迅速に拭き取るようにしましょう。
この時、強い力でこすってしまうと、畳が傷んでしまったり、跡が残ってしまいます。
油性の液体をこぼしてしまっった場合
油性の液体には、食用油や、生クリーム、化粧用クリーム、灯油、クレヨンなどがあります。
これらの汚れには、中性洗剤を薄めた溶液で雑巾をしっかりと絞ったもので拭き取りましょう。
灯油は、キッチンペーパーやティッシュペーパーなどで液体を移すように拭き取ります。
マジックやクレヨンで描いた汚れは、残念ながら落とすことは難しいです。
汚れの発見が遅れた場合
汚れに気が付かず、しばらく放置してから気が付くということもありますよね。
汚れが食品汚れの場合、綿棒などに漂白剤を薄めた溶液を付け、シミ部分を優しくなでるようにすると、消えることもあります。
行う時は、部屋の換気をしっかりしましょう。
畳には寿命がある?定期的な掃除と頻度で長持ちさせよう
畳は大切に使って長く使う「裏返し」「表替え」「新畳」
畳は天然素材から出来ているということもあり、使用年数が経てば劣化してしまうものです。
でも、普段からお手入れをして大切に使えば、畳の寿命を長くすることはできます。
畳は、実際に見たことがあればわかると思いますが、表も裏も同じように出来ています。
そのため、表面を使って2~3年経った頃に裏返しすることで、新しい状態で使うことができます。
これを「裏返し」と言います。
畳を使い始めて4~5年で検討するのが「表替え」です。
表替えとは、畳の中心部分の芯はそのままで、い草部分をすべて張り替える作業のことです。
表になる面がきれいに張り替わるため、見た目が新品のように美しくなります。
そして、「新畳」は文字通り丸ごと新しい畳に入れ替えることです。
新畳にするのは、平均して使い始めてから10~15年ほどで検討する人が多いようです。
畳の表が波打っていたり、隙間が目立つようになると、交換のサインです。
畳を長持ちさせるためには
畳を張り替えるには、金銭面も負担がかかりますので、畳は大切に使って少しでも長持ちさせたいですよね。
畳を長持ちさせるためには、畳が苦手とすることを避けることもポイントです。
畳は、過度な湿気が苦手です。
特にジメジメと蒸す梅雨時期が長く続くと、畳にカビやダニが発生してしまうこともあります。
カラッと晴れた日には、窓を開けて外の空気を取り込み換気するようにしましょう。
畳の裏面を日光に当てる「畳干し」も年に1度程度行うようにすると、畳が長持ちします。
畳にもダニは潜んでいる。こまめな掃除機掛けも効果あり
畳のダニはカビ好きな「コナダニ」が多い
畳にも、条件が揃えばダニが発生してしまうこともあります。
家の中に住むダニは、人の目には見えませんが家のあちこちに生息していています。
いくらダニが嫌いと言っても、生活をしていく以上、ダニを完全にいなくするのは不可能に近いのです。
特に畳に生息するダニは、カビによってくる「コナダニ」という種類の家ダニです。
畳にダニを寄せ付けない方法は、畳にカビを生やさないということです。
畳にカビが発生してしまうのは、畳の上を絨毯で覆ったり、汚れを放置して浸透させてしまった場合が多いです。
畳の呼吸を妨げないように、絨毯などは敷かず、畳に汚れがついてしまったら時間をおかずにすぐに掃除するようにしましょう。
また、カビは湿度が高いと発生しやすいため、部屋は換気をまめに行い、湿度を60%以下に抑えるように意識すると効果的です。
こまめに畳に掃除機をかけることも効果があります。
畳は湿気にも注意して。カビの原因にもなる
畳にカビが発生すると厄介です
家の中で「カビ」というと、お風呂やキッチンなどの水回りに出来る黒カビを連想する人も多いのではないでしょうか。
カビは、基本的に湿気が大好物なので、カビを発生させないためには、部屋に湿気を溜めないことが大切です。
洗濯物がなかなか乾かない梅雨時期などは、洗濯物は室内干しで乾かすという人も多いと思いますが、濡れた洗濯物からは大量の水分が蒸発しています。
室内干しをする場合は、除湿機や乾燥機などを使って、室内の湿度を適湿に保つことが大切です。
また、最近の家は高気密で高断熱という作りが多いため、意外と室内は湿気が多いということもあります。
そのため、加湿器を複数台使用すると、室内が湿気で満たされてしまうこともあります。
まめに換気したり、エアコンを入れるなど、部屋を最適な湿度に保つように注意しましょう。
畳にカビが生えてしまった場合、軽いカビであれば天日干しや掃除機がけを繰り返すことによってカビが取れることもありますが、カビが広範囲に渡って繁殖している場合、完全に除去するのは難しくなります。
新たに畳を張り替えることも必要になりますので、カビの発生には注意しましょう。