部屋の角にカビを見つけた。何となく部屋中がカビ臭い。という部屋の中に発生した嫌なカビにお困りではありませんか。
なぜカビは発生してしまうのでしょうか。カビが発生しやすい環境や、発生させない為の対策を紹介します。
カビが好むのはみなさんご存知の通り、湿気です。湿気の他にもカビが発生しやすい状況というのがあります。
湿気対策の方法も紹介します。
また家の中でカビや発生しやすい場所もあります。どんな場所なのかみてみましょう。
出来てしまったカビを取るのに良い時期は春先といいますが、その訳も確認しておきましょう。
カビを取り除くやり方とポイントも併せてご覧ください。
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部屋にカビを発生させたくない!対策は部屋の湿度
部屋にカビが発生する原因は単純に湿度だけではないのをご存知ですか?湿気対策をしているつもりでもカビが気になるという場合は、湿気以外に問題があるのかもしれません。
カビ対策を知る前に、まずは部屋にカビが発生しやすい条件について知りましょう。
カビは温度、酸素、栄養、湿度の4つの条件が揃った時に発生します。
温度は、カビは寒すぎる環境も暑すぎる環境も苦手なため、大体10度から30度の室温を好みます。カビにとっても酸素は必要です。
カビにとっての栄養とは、家の中にある様々なのもです。特に注意したいのが食べかすや、埃、垢などです。カビとは一見関係なさそうですが、埃や垢はカビの栄養となるため、垢がたまりやすいお風呂場にカビが発生しやすいのはそのためです。
最後に、カビと言えば湿気。基本的には湿度70%以上だとカビが生えやすい環境となりますが、風の通りが悪いような場所ではそれほど湿度が高くなくてもカビが生えることがあります。
カビが発生しやすい条件のうち、私たちが対策できるものは栄養と湿度です。出来る限り掃除してカビの栄養を取り除くことと、湿度を下げることです。湿度の下げ方は様々な方法がありますが、換気をして空気の通り道を作ってあげることも大切です。
部屋のカビ対策でオススメな湿気取りアイテム
室内の湿度を下げる方法といえば前項でもご紹介した通り、換気です。空気の入り口と出口を作ってあげると効率よく換気が出来ますので、出来れば対になる位置にある2か所の窓を開けて換気をしましょう。換気扇を付けて換気する場合も換気扇から遠い場所にある窓を開けると効果的です。
家具の裏や間、クローゼットなど空気が滞留しやすい場所は、埃もたまりやすく、カビが好みます。部屋の窓を開けて換気しただけでは狭い隙間の換気は充分ではありませんので、家具の隙間やクローゼットの中に向かって扇風機やサーキュレーターを使って風を送ってあげましょう。
しかし、雨の日や湿度の高い日は窓を開けて換気する気になりませんよね。そんな時は除湿器がおすすめです。換気しただけでは追いつかないような梅雨時期や、洗濯物の室内干し派にはお勧めの除湿アイテムです。
比較的狭いスペースの湿気取りには、炭がおすすめです。ただし、少量では効果がありませんので、5本以上まとめて湿気が気になる隅に置いてみましょう。隅には消臭効果もあるとされているので、玄関やクローゼットなどにお勧めです。
カビがはえやすい部屋は? 春先にはしっかりと対策しよう
家の中でカビが生えやすい部屋と言えば、やっぱり水回りです。水を使うことが多いので、湿度が上がりやすく、お風呂やキッチンはカビの栄養も多い場所です。
他には、結露しやすい場所や湿った空気が滞留しやすい場所もカビが発生しやすくなります。窓辺やクローゼット、押し入れ、寒くなりがちな北側の部屋も気にしておきたい場所です。
一年でカビが発生しやすいのは湿度が高くなる梅雨時期ですが、冬も要注意な季節です。冬は寒いので窓を開けて換気する頻度も低くなってしまいがちですが、室温と外気温との差で結露が発生しやすくなります。あまり目立たないですが、窓のサッシなどに小さなカビが発生していることもあります。
この冬に出来た小さなカビを見逃したまま、梅雨入りしてしまうと、カビが好む環境が揃っているのでカビが広がってしまうことになります。そのため、冬は結露対策をしたうえで、春になったら一度カビの除去と対策を行うのがお勧めです。
カビ対策には水分を早めに拭き取ることが大事
カビと湿度は密接な関係がありますので、カビ対策は湿気対策が重要です。湿気対策をするためには、水分を拭き取って残さないのがポイントです。水回りを使った後は、飛び散った水滴を拭き取るようにしましょう。窓に出来た結露も水分を拭き取ることが重要です。
結露は外と中の気温差で発生しますので、結露が発生するのは冬だけではありません。梅雨時期も結露が起こっています。梅雨時期はまだ壁の間や床下などには冷たい空気があり、室内の湿度も高くなっているので、結露を発生させやすくなります。室内の湿度が高い分、結露が発生するとカビが生えやすくなってしまいます。
換気しているのにカビが生えるという場合は、お風呂の使用後は壁の水分まで拭き取るようにしたり、キッチンシンクも拭き取るようにしましょう。
また、洗濯物を室内干しをするときは、急激に湿度が高くなってしまいますが、炊飯器を使ったり茹でたり煮込み料理をする時の湿度の上昇にも注意しましょう。
カビを取り除く場合のポイントを紹介
カビは目に見えませんが、室内の空気中に漂っていると思ってください。そのため、カビ対策だけでなくカビ除去時にも換気は必須です。
部屋にカビが発生してしまった場合の対処方法をご紹介します。
換気をしないでカビ除去をしても、空気中のカビがなくならないので、またすぐにカビが生えてしまう原因になります。また、カビ除去中にカビ菌を吸い込まないようにマスクの着用をおすすめします。
カビの除去には、カビ取り剤を思い浮かべますが、軽いカビ程度なら住宅用の中性洗剤でも落とせます。水回りの頑固な黒カビには塩素系のカビ取り剤がお勧めです。
塩素系カビ取り剤を使用するときは、ゴム手袋、マスクを着用し、必ず換気しながら行いましょう。なお、頑固なカビには塩素系カビ取り剤が効果的ですが、使用する場所や材質によっては痛めしまう可能性もあるので注意してください。
カビの除去が出来たら、良く乾かします。乾燥したらエタノールやアルコール除菌スプレーを散布し、カビの再発生を防ぎましょう。アルコール除菌のひと手間がカビの再発防止に役立ちます。なお、お風呂は天井にもアルコールスプレーを吹きかけるとカビが発生しにくくなるとされています。