ワックスをかける前の床の掃除方法とワックスがけのコツ

ワックスをかける前の床の掃除方法とワックスがけのコツ

フローリングの床にワックスをかけようとしているのであれば、その前にしっかり準備しないときれいな仕上がりにはなりません。

まずは、床の掃除から始めましょう。ホコリなどをすべて取り除いてからワックスをかけることが大切です。

今回はワックスがけをするまえの床の掃除方法とワックスがけのコツについて説明します。
掃除機をかけるだけではなく、拭き掃除も行うようにしましょう。

また、すでにワックスがかかっている床は、古いワックスを剥がす必要があります。
そのやり方についても説明しますので、新しいワックスをかける前にしっかりと古いワックスを剥がすようにしましょう。

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ワックスをかける前には床をしっかり掃除しましょう

床にワックスをいきなりかけてしまうと、後悔してしまうかもしれません。
ワックスのかけ直しを考えている人は、しっかり準備をしてからワックスを掛けましょう。

  1. ワックスをかける前に、まずは掃除や家具を移動させる必要があります。
    床にゴミや汚れがあるままワックスを掛けてしまうと、ワックス内でゴミや汚れが固まり取れなくなってしまいます。
    そのため、ワックスを掛ける前は綺麗にするのが基本です。
    ワックスをかけようと思っている床の上にある家具や物を移動させて、床の上に何もない状態を作ります。別の部屋に全て移動させられれば、掃除もワックスがけも楽になりますが、別の部屋に移動できない場合は、片側半分に寄せてその部屋内を2回に分けてワックスがけをすると良いでしょう。
  2. 次に掃除をします。ワックスがけの前の掃除は、特にゴミや埃が舞わないように注意しながら行ってください。
    ドライタイプのフローリングワイパーで埃やゴミを取り除き、掃除機で取り切れなかった細かいゴミを吸い取ります。いきなり掃除機をかけてしまうと、埃が舞いあがる可能性が高いので、手間でもフローリングワイパーで埃を取ってから掃除機をかけるのがお勧めです。なお、フローリングワイパーや掃除機はフローリングの目に沿って動かし、フローリングの継ぎ目の溝にゴミが残らないようにしましょう。
  3. 掃除機が終わったら、濡らしてかたく絞った雑巾やウェットタイプのフローリングワイパーで水拭きをします。汚れがある場合はしっかり拭き取って取り除いてください。ただし、水拭きの水分が多いとフローリングの木材に水がしみ込んでしまうとゆがみや傷みに繋がってしまうので、あまり濡らしすぎないようにしましょう。水拭きをした後は必ず乾拭きをして水分を拭き取ってください。

窓を開けて空気の入れ替えをしながら行うと、空中に舞っている埃対策にもなります。

掃除した後のワックスの剥がし方の手順について

家具を移動させて床を掃除したら、床についているワックスを剥がしましょう。これは必須ではありませんが、ワックスも年数が経つと劣化して黒ずんで見栄えが汚くなってしまったり、人が良く歩くところとそうでないところでムラが出来てしまいます。

ワックスを剥がさずに重ね塗りすることはダメではありません。ワックスを塗ってから時間が経ってなければ重ね塗りしても良いでしょう。しかし、時間が経ったワックスに重ね塗りをすると、汚れをワックスでコーティングしたり、元のワックス表面についた傷を目立たせてしまったり、今度ワックスを剥がす時に大変になったりします。

ワックスを剥がす場合は、専用の剥離剤やスポンジ、スクレイパー、雑巾などを用意します。剥離剤選びを間違うと後でワックスが浮いたりフローリングの木材を傷める可能性があります。水分が木材に吸収されにくいジェルやゼリー状の剥離剤が良いでしょう。剥離剤を使う前に、必ずラベルに書かれている使用方法や注意事項をよく読んでください。

ワックスの剥がし方の手順

  • 床に剥離剤をまんべんなく塗布する
  • スポンジを使って擦り剥がす
  • 雑巾や古布で剥がれたワックスや水分を拭き取る
  • 少し乾かしてワックスが残っていないか確認する
  • ワックスが残っていたら、剥がして拭く
  • ワックスを綺麗に剥がし終えたら、固く絞った雑巾で何度か水拭きをする
  • しっかり乾燥させる

なお、研磨効果のある堅いスポンジや金属のスクレイパーを使用すると、木材に傷をつける恐れがあるので、使用しない方が良いでしょう。

床にワックスを塗る時のコツについて教えます

古いワックスを剥がしたら、いよいよワックスを塗ることが出来ます。ワックスを塗るときに失敗すると、そこが目に付いて気になってしまうと思うので、ワックスを塗るコツを確認してからワックスを塗り始めましょう。

  1. ワックスを塗る前に、巾木などワックスがついてほしくない場所をマスキングテープでカバーします。
  2. ワックスを塗るときは奥から手前です。ワックスを塗った場所は、乾くまで立ち入ることが出来ません。そのため、部屋の奥から入り口に向かって塗っていきます。
  3. ワックスを塗り広げるときは、フローリングの溝と平行に手を動かします。円を描くように塗ったり、斜めになったりするとワックスにムラが出来てしまうので、仕上がりに影響します。
  4. ワックスは布にワックス液を付けて塗り広げます。ワックス用シートを付けたフローリングワイパーを使うとかけやすいでしょう。ワックスが均一の厚さになるように力加減や塗り方に注意してください。
  5. ワックスを塗った部屋は扇風機やサーキュレーターで風を送って早く乾かします。選ぶワックスの種類によっては、自然乾燥だとしっかり乾燥しきるのに数日かかってしまう場合があります。その間、部屋に入れないと不便なので、空気を循環させて早く乾かしてしまいましょう。

ちなみに、いきなりリビングなどの広いスペースで失敗すると痛手なので、洗面所やキッチンなど狭い場所から練習がてらはじめても良いかもしれません。

ワックスをかけた後の床の掃除方法について

ワックスをかけるのは結構大変な作業です。そんな大変な作業をしたワックスですから、少しでも長持ちさせたいですよね。ワックスを掛けた後の床掃除の仕方次第でワックスを長持ちさせることが出来ます。

ワックスを掛けた後の床掃除の仕方は、乾拭きが基本です。ドライタイプのフローリングワイパーで埃を取って、取り切れない埃を掃除機で吸い取りましょう。ワックスの綺麗さを保つためですが、掃除が簡単になるのは嬉しいですよね。

逆に、頻繁に水拭きをするとワックスを長持ちさせることが難しくなってしまいます。ワックスの種類にもよりますが、薬品の使用もワックスにダメージを与えてしまうので、洗剤などの使用には注意しましょう。乾拭きでは落ちない汚れは、固く絞った雑巾を使ってあまり水分を使用しないようにするのがお勧めです。

床掃除の方法以外にも、床に物を落としたり家具を引きずったりするのもワックスにダメージを与えてしまいます。スリッパを擦って歩いたりするのも気を付けましょう。

床のワックスがけに向いている日と頻度について

床のワックスがけに向いている日については、ここまで読むと予想出来ると思いますが、天気の良い日です。

湿度の高い日や寒い日はワックスが乾きにくくなってしまうので避けた方がいいですが、真夏の暑い時期もワックスの乾きが早すぎてムラになってしまう可能性があります。

また、風の強い日も避けましょう。天気が良くても風が強い日は、せっかく綺麗に掃除した床の上に埃や塵が舞い落ちてきてしまう可能性があります。多少の風なら大丈夫ですが、春や秋の出来るだけ穏やかに晴れた天気の良い日がお勧めです。

ワックスがけの頻度ですが、使用したワックスの種類やその後のお手入れの仕方によって頻度が変わってきます。

丁寧にお手入れをして、長く持つワックスを使用した場合は、10年程綺麗な状態を保てる場合があります。あまり持たないワックスや扱いが間違っていた場合には、3年ほどしか綺麗な状態を保てない場合もあります。

どちらにしても、半年に1回や1年に1回などのペースではないので安心してください。

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