カビの掃除をする時には、塩素系漂白剤で除菌・滅菌するというイメージがありますが、実は『エタノール』もカビ掃除には効果を発揮してくれるんですよ。
『エタノール』とは、アルコールの一種です。
病院で注射をする時に、針を刺す箇所を消毒しますよね?
あの、冷たい消毒液が『エタノール』なんです。
『エタノール』は主に2種類に分けられていて、家庭で手軽に使用する場合は『消毒用エタノール』を利用するとよいでしょう。
わかりやすいのは『キッチン用アルコール』とうたわれている商品ですね。
それでは、カビ掃除を『エタノール』でする方法をご紹介します。
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カビの掃除をする前に必ずお読みください
カビの掃除を始める前に、必ず注意することがあります。
カビの胞子は私達が思っている以上に周りに飛び散りやすいので掃除は慎重に行う必要があります。
天気の良い日にカビ掃除をする
カビの胞子が飛び散りやすいので、掃除をする時は必ず窓を開けて換気をしましょう。
掃除をする時、体内にカビの胞子が入ってしまうのを防ぐため、マスクや手袋を着用しましょう。
カビは喘息や鼻炎、皮膚炎などを引き起こす原因となるので掃除をした後は服を取り替えるようにしましょう。
また、空気中に飛び散りやすいので、周りのものは避けておいたりビニールで覆うなどしてカビ対策をし、子供や赤ちゃんがいない時にカビ掃除を行いましょう。
掃除をした後数時間はしっかりと換気を行い空気中に飛んでしまったカビを外へ追い出すのも大切です。
カビの掃除といえば『浴室』エタノールでカビ掃除!
浴室は湿度が高いため、カビが発生しやすい場所です。
浴室にできるカビは2種類ある
石鹸カスや抜けた髪の毛などをエサにして繁殖する黒カビと、水分をエサにして繁殖する赤カビがあります。
エタノールは殺菌・消毒の効果があり、どちらのカビにも効果があると言われています。
浴室のカビ掃除に、エタノールを含ませたキッチンペーパーを貼り付けたりエタノールスプレーを吹きかけたりすることでカビを死滅させることができるだけではなく、カビが発生するのを予防することができるとも言われています。
エタノールの選び方
殺菌・消毒の効果があると言いましたが、エタノール100パーセントよりも80パーセント前後に薄めて使用する方が効果が高くなると言われているので、使用する時は水で20パーセント程薄めるようにするか、消毒用エタノールを購入しましょう。
赤カビは黒カビと違って毒性は無いと考えられていますが、浴室内に赤カビが発生しているのは気分が良いものではありませんよね。
小さい子供がカビに触れてしまったら…と考えるだけでゾッとしてしまいますね。
エタノールを使用して赤カビの掃除と予防をしていきましょう。
浴室のカビの他にもエタノールを使って掃除するのに適している場所とは
浴室の他にもエタノールを使って掃除をするのに適している場所はあるのでしょうか。
浴室の他にもドアノブや窓の周り、冷蔵庫への掃除にもエタノールは適しています。
ドアノブは手垢や菌がたくさん付着する部分です。
消毒用エタノールをドアノブに吹きかけて磨くことで見た目もキレイになりますが、ドアの除菌もすることになりとても衛生的です。
また、窓の周りも夏~秋冬にかけて結露してカビが発生しやすくなるので、この場所もエタノールを使って掃除したいものです。
窓に消毒用エタノールを吹きかけて拭くだけでも簡単に掃除することができ、さらにカビが繁殖する前にカビが発生しやすい部分に吹きかければ除菌することができます。
カビが繁殖するのを簡単に予防できるのは嬉しいことですよね。冷蔵庫の取っ手部分の汚れをキレイにしたり除菌したりすることもできるのでとても万能なものですね。
消毒用エタノールだけではなくアルコールでも同様に除菌することができますよ!
掃除後のカビ。エタノールを吹きかけてカビ予防する
浴室や窓枠などは湿気によってカビが発生しやすいです。
カビ掃除をしてキレイになったからと安心してそのままにしてしまうと、数日経った時にまたカビが発生してしまっていることがほとんどです。
せっかくキレイにした浴室や窓枠はキレイなままの状態を維持したいものですよね。
何度もカビ掃除をするよりもカビが発生する前に予防をした方が圧倒的に楽ですし、衛生的にも良いです。
一度カビ掃除をしたら、再びカビが発生してしまわないように予防することに力を入れましょう。
カビ予防には消毒用エタノールスプレーを使う
しっかりとカビ掃除を行ったら、カビが発生しやすい部分や気になる部分にエタノールスプレーを吹きかけるだけです。
毎日こまめにエタノールスプレーを吹きかけるだけでカビ予防になります。
本当にこれだけであれだけしつこく発生していたカビが予防できるの?と思う方もたくさんいるかと思います。
カビ掃除後何もしない場合は数日で黒くなってくるのに対し、エタノールスプレーで予防している場合は数日経ってもキレイな状態を維持しているので、効果は絶大です!
カビが発生してからエタノールスプレーを吹きかけても予防の意味はないので、しっかりと掃除してから予防するようにしましょう。
カビ掃除にはエタノール!でも、欠点もあります
エタノールはカビのタンパク質を分解する力があるのでカビを除去するのに効果的です。
カビをしっかりと除去した後、再びカビを発生させないためにこまめにエタノールスプレーを吹きかけるとカビ予防になります。
つまり、エタノールはカビの除去にも効果的でカビの予防にも効果的な万能薬品なのです。
万能薬品のエタノールの欠点?
一つは黒カビが発生した後の黒い着色汚れまでは取り切れないこと。
もう一つはエタノールの殺菌効果は一時的なものなのでカビ予防の効果が長く続かないこと。
効果が長く続かない理由は、エタノールの揮発性の高さにあります。
エタノールが蒸発すると殺菌効果も消えてしまうので、こまめに予防することが大切なのです。
エタノールでカビを除去する時、使い方には注意が必要
カビを除去する時は、清潔な布を水に濡らして軽く絞り、表面のカビを優しく拭き取ります。
その後にエタノールスプレーを吹きかけて完了ですが、まず初めに表面のカビを拭き取ることが重要なのです。
いきなりスプレーを吹きかけてしまうと、その衝撃でカビの胞子が周りに飛び散ってカビを広げてしまうことになるので、まずは水に濡らした布で拭き取りましょう。
カビ掃除で悩んでいる方はぜひ消毒用エタノールを使用してみてください。