「お正月は掃除しない方がよい。」と風水で言われていることは聞いたことはあっても、その理由までは知らない人の方が多いのではないでしょうか。
実は、お正月にNGなことは掃除だけではありません。料理や洗濯も風水ではNGだと言われているのです。
そこで今回は、なぜ風水ではお正月に掃除や洗濯などをすることがNGだと言われているのかその理由について説明します。これを読んでいただければ、納得していただけるでしょう。
また、お正月はおせち料理を食べるだけで運気がアップするとも言われています。お正月は家事はいったんお休みして、ゆっくりと過ごしてみませんか。
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お正月は掃除しない方が良いと言われる風水上の理由について
そもそも元旦は単に年が新しくなったというだけでなく、歳神様をお迎えするという大切な行事。
「歳神様」とは先祖の魂のことで、子孫である私達を見守るためにやって来ると考えられています。
歳神様を歓迎し、気持ちよく訪れてもらえるように年越しの前に家中を大掃除できれいにして、しめ飾りなどで飾り付けおもてなしをするのがお正月。
つまり、お正月は家の中に歳神様がいらっしゃるわけで、常識的に考えてもお客様が見えている時に掃除をするのは失礼な気がします。
風水では、家に迎えた神様を「掃き出す」ことになるため、帰ることを促しているという意味にも通じるとされているのです。
掃き掃除だけでなくトイレ掃除も同じ意味になるのだとか。元旦はのんびり穏やかな気持ちで過ごしなさいという先人の教えかもしれませんね。
お正月の3日間は掃除も洗濯も風水ではNGです
掃除は神様を「掃き出す」からしてはいけない。
では洗濯はどうでしょう。風水の考えでは洗濯などの水仕事もしてはいけないとのこと。台所の洗い物も洗濯も「福が洗い流される」ことに通じると信じられてきました。
また、お正月は歳神様だけでなく火や水を司る神様も休んで頂こうという考えがあり、台所での煮炊きも基本NG。
年末のうちに準備したお雑煮を温めて食べるなど、わずかな火を使う程度に留めることが良いとされているのです。
ですからおせち料理は全てそのまま食べられる状態に作ってありますよね。
お正月は神様を迎え穏やかに過ごすためのもの。昔の人たちは便利な道具も少なく、今よりもずっと体を使う忙しい毎日でしたから、お正月くらいはのんびりしようという意味もあるのでしょう。
現在のように元旦から初売りへの買い物で大忙しということなど、考えられなかったことでしょう。
風水では掃除以外にもお正月にやってはいけないことがあります
掃除や水仕事、火を使う台所仕事もしてはだめ。風水では他にもお正月にしてはいけない、しない方がいいということはあるのでしょうか。
お正月にやってはいけないこと
入浴
水仕事と繋がりますが入浴も控えた方が良いとのこと。とはいえ現代人が三日間もお風呂に入らないのも身だしなみに問題がありそうですので、元旦くらいは控えましょう。
お風呂がだめならシャワーにしよう…と考える人がいると思いますが、そもそも「運気を流してしまう」ことから水仕事を控えるようにという考えですので、シャワーは一番ダメな方法ですね。
喧嘩
「一年の計は元旦にあり」
この言葉の意味するところは、年始めのお正月の出来事は1年の間影響を及ぼすということ。
お正月から喧嘩や揉め事があっては、その1年そうした良くないことに見舞われやすくなるという考えです。
風水で運気アップにつながる正しいお正月の過ごし方について
正しいお正月の過ごし方
新年に歯ブラシを新しくする
お正月に歯ブラシを新しくしてみてはいかがでしょう。歯の健康を守る歯ブラシを新調して1年の健康に良い運気を運んでくれそうです。
もちろん新品の歯ブラシは気持ちがいいものですしね。
若水
その年最初に汲む水を「若水」と言い、風水では悪いものを払う力があると考えられています。飲水や料理に使ってもOK。
本来は井戸から汲み上げたものでしたが、現在では難しいので水道水でも良いとされています。
初詣は作法にのっとって
初詣に赴くという人は多いと思いますが、ただお賽銭を投げて手を合わせるというだけでは神様に対してマナー違反。
居住まいを正して鳥居をくぐるときからいろいろな作法があるのです。参道の歩き方や手水舎の使い方を一度きちんと調べてから作法を守った初詣をしましょう。
お正月は、掃除しないでおせち料理を食べて運気を上げましょう
お正月の掃除は神様に失礼になってしまいますし、あれこれ家事で走り回るのも騒々しいもの。
年越し前に準備したおせちを食べながら心穏やかに過ごましょう。
おせち料理はお正月の間に台所仕事をしなくて済むようにということだけでなく、そのメニューには様々な意味や先人の祈りが込められているのです。
- 数の子…たくさんの卵であることから子孫繁栄
- 黒豆…黒色が邪気を退け、病魔を撃退して健康長寿に
- 伊達巻…巻いた姿が昔の巻物(本)に通じ、勉強や仕事の運気を上げる
- 昆布巻き…「昆布(こんぶ)」を「喜ぶ(よろこぶ)」と掛けた縁起物
三段や五段といった重箱にびっしり入った料理は、このように一つ一つに縁起の良いおめでたい意味があります。
最近はほとんどの家が出来合いのおせちを購入するか、おせちを食べなくなっています。でも、日本人の歴史と文化が詰め込まれたおせち、全ては無理でも思いを込めて手作りしたものはパワーフードと呼べるでしょう。
最近はお正月が「お正月らしくなくなった」という年配の人の声がよく聞かれます。
何かと情報過多で忙しい現代人こそお正月は家事も仕事も忘れてのんびりと過ごすべきではないでしょうか。
掃除をしてはいけない。
水仕事をしてはいけない。
そんな教えは優しさもあるのだと思えますね。