天井は手が届きにくい場所なので掃除をしない人も多いのですが、気がつくとヤニ汚れで黄ばんでしまうこともあります。
そして、天井がヤニで汚れていると気づいた時点で掃除を始めないと、手遅れになってしまうこともあるのです。
今回は天井についたヤニ汚れを落とすための効果的な掃除方法について説明します。
まずはホコリを取ることから始めましょう。いきなり拭き掃除を始めることはNGです。
詳しい手順や使用するグッズについてこれから説明しますので、さっそく天井掃除を始めましょう。
また、ヤニ汚れを防止するための方法もご紹介します。
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ヤニを落とすための天井掃除は「ホコリ」を取ることから始めましょう
ヤニは植物樹脂で出来た汚れでベタベタとしているため、ヤニ汚れの上にはホコリがこびりつきやすいです。
ホコリが付いたままの状態では、ヤニをきれいに落とすことが難しいので、最初に取り組むのはホコリの除去。
ホコリをきれいに落としてから、本題のヤニ掃除に入っていきましょう。
天井のホコリを落とすには、ノズルが伸びるタイプのハンドワイパーが便利
ノズルにドライタイプのシートを装着して、天井をなぞるようにしてホコリを落としていくので、手が疲れません。
ホコリの量が多いとシートでは取り切れず、床にポロポロと落ちてきてしまうので、掃除をする前に、テーブルやソファなど、ずらすことができる家具は予めずらしておくと家具が汚れずに済みます。ずらすのが難しい家具は、上に置かれてある小物だけでも別の場所に移しましょう。落ちてきたホコリを掃除機で吸うだけにしておけば、掃除の時短になります。
ハンドワイパーがない場合や、他の方法で天井のホコリを落としたいという人は、掃除機やポリはたき等を使って掃除をしてみてください。
天井掃除で水拭きした後は、必ず乾拭きをしましょう
天井のホコリ掃除が終わったら、次はヤニを落としましょう。
ヤニは、水溶性の汚れ
そのため軽いヤニ汚れであれば、洗剤を使用する必要はなく、水拭きするだけで落とすことが出来てしまいます。
水で濡らした雑巾を、水が垂れない程度に絞って使いましょう。
拭くときには、まずは天井の目立たない場所で試し拭きをしてみて、天井の素材を傷めないことを確認してから全体を拭くようにしてください。
ヤニ汚れが厚くなっていて拭き取ると汚れが伸びる場合には、天井に接着する雑巾の面をこまめに替えながら、きれいな面を使って拭き取るようにすると、良くとれます。
あとで紹介する、洗剤を使って落とすヤニ汚れについても言えることなのですが、水拭きをした後の天井は必ず乾拭きをして掃除を終えるようにして下さい。
余計な水分が天井に残ると、湿気が溜まってカビが発生する原因になることがあります。乾拭きでしっかり水分を拭きとって仕上げをしたら、掃除後は、換気をするなどして室内に湿気を溜めないようにすることをおすすめします。
頑固な天井のヤニ汚れに効果のある洗剤について
水拭きだけでは落とすことが難しい、頑固なヤニ汚れは、洗剤を使って落としていきましょう。
ここでは、ヤニ汚れに効果のある洗剤と、その使い方を紹介していきます。
ヤニ掃除にお薦めの洗剤3つ
重曹
重曹1カップ、水2カップを混ぜて作った重曹水を用意します。
- 重曹水に雑巾をつけたら、固く絞り天井を優しく擦ります。
- 水拭きと乾拭きで仕上げをしてください。
- 木や畳などの素材には使えませんので、天井だけではなく、床にも液が垂れないように気を付けてください。
食器用中性洗剤
中性洗剤は、ぬるま湯で100倍ほどに薄めて使いましょう。
雑巾につけて天井を拭き、水拭き、乾拭きで仕上げます。
オレンジオイル配合の洗剤
こちらもぬるま湯で薄めて使いましょう。オレンジの他にも柑橘系のオイルが入ったものであれば、効果があるようです。
天井の材質によっては色落ちすることがあるようなので、目立たない場所で確認をしてから掃除するようにしてください。
水拭きと乾拭きも、忘れずに。
車のガラスクリーナー
雑巾にクリーナーをつけて、拭き取ります。天井に直接スプレーするのはやめましょう。
水拭きと乾拭きをして仕上げて下さい。
洗剤を使う場合には、乾拭きの前に必ず水拭きをするようにしてください。
水拭きの作業を飛ばしてしまうと、洗剤の成分が天井に残って、変色など材質を傷める原因になってしまいます。
天井の掃除をする時に注意すること
天井についたヤニ汚れが、思いの外簡単に掃除できれいに落とせるという事が解って頂けたと思います。
しかし、掃除するときには事前確認が大切です。
ここでは、天井の掃除をする時に注意することをいくつか紹介します。
安心して掃除ができるように、事前に確認しておいてくださいね。
天井の材質を確認しよう
水拭きが可能な天井は、ビニールクロスの材質のものになります。
紙や布素材の天井は、水を含むと剥がれたり、破れてしまう可能性があります。
足場を確認しよう
天井は高い位置にあるので、脚立や椅子などの上に乗って作業することになるかと思います。掃除の時には、足場がぐらつかないか確認し、下で支えてくれる人がいる時に行うなど、安全面に注意しておこなってください。
水や洗剤が垂れないように注意
天井のヤニを含んだ水や洗剤が、床や家具に落ちないように注意しましょう。
家具を移動したり、必要であれば新聞紙等を敷いて、予想外の場所に汚れが落ちて掃除の手間が増えることだけは避けたいですね。
天井についたヤニは、簡単に落とすことが出来ます。簡単にできるからと、確認もせずに思い立って始めてしまうと、意外な所に落とし穴があったりもするものです。
簡単だからこそ、事前確認は慎重に。安心して掃除に取り組めるようにしてください。
天井のヤニ汚れを防ぐ唯一の方法について
天井をきれいにしたら、再びヤニ汚れがつかないように気を付けたいです。
室内での喫煙を避けることが、一番良い方法なのですが、それが難しいのであれば、「空気清浄」を使うようにしましょう。
空気清浄機はいろいろな性能のものがあるので、出来ればヤニにしっかり対応してくれるタイプの物が良いですね。
喫煙の際にはその前後に必ず空気清浄機を起動させておきましょう。
煙がフィルターの方向にいくようにさえ注意すれば、空気清浄機がヤニを含んだ煙を吸い取ってくれるので、ヤニ汚れを防ぐことができます。