神棚の掃除を女性がすることを『タブー』として扱われますよね。
私も『神様は女性だからヤキモチを妬くので神棚や御札に触ってはならない』と聞いて育ちました。
なので、神棚の掃除を夫にしてもらっていましたが、すぐしてもらえずになかなか掃除が進まなくてイライラしていました。
よくよく考えると『女性』だという理由で神様がヤキモチを妬くのなら初詣やお祓いなども受けられないはず。
そこで、調べてみました『女性が神物に触ると神様がお怒りになられるのか』ということを。
調べれば調べるほど『神道にタブーはない』ということがわかってきました。
そうですよね。
神様は広い心の持ち主。
掃除をしてキレイにしたいのに、女性だからダメだなんて意地悪を言う訳はありません。
ですが、神様を触ることですから、誠意を持ってお掃除しなければなりません。
神様に対して失礼のないよう神棚を掃除する方法について、ご紹介いたします。
気をつけるべきことは、性別ではなく『清いカラダとココロで清掃する』ということです。
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神棚の掃除を女性がしてはならないと言われているけど、本当のところは
神道では血が穢(けがれ)とされる
自宅に、神棚を祀っている人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
神棚は、神道(しんとう)の神様をお祀りするための物です。
自宅の神棚には、その土地に根付く神様を祀るという意味の他、家内安全や繁栄を願うという意味があります。
自宅に神棚があるということは、家の中に小さな神社があるということ。
神様がいつ来られても良いように、神棚は定期的な掃除やお供えを欠かさないことが大切です。
神棚の神様は、日本古来からある神道から来ているため、女性が神棚に触れることがタブーであるということを伝え聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
神棚の掃除、女性が行うのはタブーなの?
私の実家にも神棚がありますが、物心ついた時から父や祖父などの男性が神棚の掃除をしているところを目にしていたため、はっきり女性がタブーとは聞いていないものの、自然と神棚は男性が触れる物なんだと思っていました。
でも、女性が神棚に触るのはタブーというのは、実際のところ、本当なのか、そしてその話はどこから来ているものなのかということに興味が湧いてきたので、調べてみることにしました。
神道とは、日本では江戸時代から伝わる宗教です。
日本最古の神様で、日本という国を作ったともされる天照大神(あまてらすおおみかみ)は女性の神様です。
その他にも日本各地にいる神様は、女性も多いため、神棚に女性が触るのは女人禁制などの特殊な神様を祀っているのでなければ、特に問題はないと言えます。
ただし、神道の考えでは、血は穢(けがれ)であるとされています。
そのため、男女関係なく出血した状態で神棚を触るということは、神様に対して失礼であるということになるのです。
特に、女性は生理などで出血の機会が男性より多いため、神棚のお世話をする時には、体調なども意識する必要があるということが言えます。
神棚の掃除を始める前に
手を洗うことで身を清める
神道の神様は、神社に祀られている神様と同じです。
そのため、自宅の神棚を掃除する時には、神社に参拝する時のような最低限のマナーを守り、気持ちよく掃除したいものですね。
神社にお参りにいく前には、必ず手や口を清めます。
この手洗いにも大切な意味があります。
水には、穢を払い、身を清めると言われています。
神様をお参りする前には、身をきれいに清めることが作法です。
自宅の神棚を触る時にも同じです。
手はキレイに洗ってから神棚に触るようにしましょう。
最初と最後に挨拶を!
神棚は、家を守ってくれる神様が寛いでいる場所です。
そう考えると、神棚の掃除は、適当には出来ませんね。
掃除をする前は、「これからお掃除させていただきます」と声がけしてから掃除に入ると良いでしょう。
終わった後も、挨拶を忘れずにしましょう。
神棚の掃除をするには清い身分で行う。女性が神棚を掃除する時に身につけるべきものとは
神棚の掃除には、「穢(けがれ)」は禁物
とにかく、家の繁栄を守ってくれる神様に失礼のないように、身を清め、穢(けがれ)がない状態で掃除することが重要です。
手を洗うことで身を清め、服が汚れている場合にはきれいな服に着替えてから掃除に入ると良いでしょう。
神道の神様が血を穢(けがれ)とするのは、決して女性を差別している訳ではありません。
昔は、今のように医療も発達していなかったため、今よりも、血や病気が「死」のイメージに近かったことが原因と考えられています。
巫女さんとして神社で働く人の中には、生理が始めると、仕事を中断して帰ることが当然だったという時代もあったそうです。
現代では、医療も発展していますから、それほど血に対して意識をすることはないのかもしれませんが、心配な方は生理中の時には、身を清めるための塩を身に着けたり、鏡を身につけることで、清めになるという考えもあります。
神棚の掃除をする時に気をつけるべきことは男性・女性ではなく心構え
神棚をキレイに掃除することで、家を見守ってくれる神様も喜んで、運気アップになるとも言われます。
確かに、ホコリっぽい家にいるより、キレイに片付いている家の方が居心地が良いですよね。
神棚は単に掃除をするではなく、掃除をさせていただくくらいの気持ちで
神棚の掃除は、他の場所とは違い神聖なところなので、適当には掃除しづらいですよね。
神棚は、御神体が降りてくる場所なので、大切なことは”新しい”布巾やブラシなどを使って掃除することです。
神棚全体が神様のいる場所と考え、古い雑巾で掃除するのは禁物です。
神棚を掃除するということは、自分の身も浄化することになります。
そのため、やる気がない暗い気持ちで神棚の掃除を始めてしまうと、その暗いエネルギーが神棚に伝わってしまいます。
掃除をする前に手を洗う時も、神社で手を洗う時のように、身を清めるつもりで、邪気を払うようにしっかり洗って掃除に備えましょう。
神棚を掃除する時、絶対にしてはならないこと
神棚の掃除に水拭きは禁物
神棚の棚は、杉やヒノキなどの白木で出来ています。
木は、水を吸い込むとカビが発生したり、湿気により歪みが出来てしまうこともあります。
そのため、神棚を掃除する時には、水拭きは禁物です。
棚の上のホコリは、「はたき」などで落としてから、新しい布巾で乾拭きしましょう。
床の上に置かない
神棚の物を一旦避けて掃除しようと、床に置いてしまうと、神様を人間よりも下に置いてしまうという大変失礼なことになってしまうので、床の上に直接物を置くのは避けましょう。
どうしても物を避けて置きたい場合には、机の上などに置いたり、キレイな白い布の上に置くと良いですよ。