ピカピカだったステンレスのシンクも、毎日使っていると輝きが失われていってしまうもの。料理や食器を洗ううちにいろいろな汚れがついてしまいます。
しかし、掃除に使用する洗剤をしっかりと選ぶことによって、またピカピカの状態に戻すことができるのです。
今回はステンレスシンクの汚れの種類別の掃除方法と使用する洗剤について説明します。この通りに掃除することによって、ステンレスシンクは生まれ変わるでしょう。
また、ステンレスシンクに水垢をつけないようにするためには、水滴を残さないことがコツです。毎日掃除して、ピカピカの状態をキープするようにしましょう。
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ステンレスシンクの掃除に使用する洗剤は、汚れの種類によって違います
ステンレスのメリットとは
キッチンのシンクには、ステンレスを使っている家庭も多いですよね。
ステンレスは、英語を直訳すると「さびない」という意味があります。
その名の通り、ステンレスは鉄を主成分としていて水や熱に強いため、キッチンのワークトップ部分にステンレスを使うことで、ステンレスの役割にありがたみを感じることができます。
料理を扱うお店などでも使われているステンレスのキッチンは、コスパも良く見た目もクールでかっこよいうえ、手入れが楽というメリットがたくさんあります。
ステンレスの掃除は、汚れの種類に応じて
ステンレスの掃除は、付いた汚れの種類に合わせた洗剤を使うことが大切です。
キッチンで付く汚れの中でも、白っぽいカサカサした汚れは、水垢汚れです。
水垢汚れは、水に含まれるカルキ成分が残って出来た物です。
水垢汚れには、酸性の洗剤を使って落としましょう。
シンクの中には、茶色っぽい汚れが付いていることもあります。
考えられるのは、食材や食器を洗った時の汚れた水に含まれる色素や雑菌が残ったということです。
こうした汚れは、放置していると雑菌が繁殖してしまう原因にもなります。
キッチン用の塩素系漂白剤を使って、菌ごと落としましょう。
ステンレスについた水垢や石鹸カスを取るための洗剤と掃除方法について
シンク内に付いた水垢汚れや石鹸カスはクエン酸が効果的
シンク内では、食材を洗ったり、汚れた食器を洗うことが多いですよね。
シンクの壁には、この時に使った水が飛び散って汚れとして残ることがあります。
水道水には、カルシウムやマグネシウムといったミネラル成分が多く含まれていますが、水が蒸発することによって、これらの成分が残り、乾燥して固まることで水垢汚れになります。
洗剤が含まれていれば、水垢に加えて石鹸の成分も一緒に残り、取れにくい汚れになってしまいます。
こうした水垢汚れや石鹸カスは、汚れの性質がアルカリ性なので、反対の性質である酸性の洗剤を使うことで、汚れを中和し、キレイに落とすことができます。
クエン酸は、レモンや梅干しに含まれる酸っぱい成分です。
クエン酸を使うことにより、水垢汚れや石鹸カスをキレイに落とせます。
クエン酸は、水に溶かしてスプレーボトルに入れることで、まんべんなく使うことが出来て便利です。
時間をかけて固まった汚れには、落とす時にもじっくり時間をかけて洗剤を浸透させることがポイントです。
スプレーを吹きかけたら、1~2時間そのまま放置するか、キッチンペーパーにクエン酸溶液を染み込ませてシンクにパックして、汚れを中和させて落としましょう。
ステンレスシンクの排水口には重曹を使って掃除しましょう
重曹の効果で排水口をすっきり掃除
キッチンの汚れの中で、見て見ぬふりをしたくなるのが「排水口」の汚れではないでしょうか。
キッチンの見える部分はキレイにしていても、毎日食材を扱うキッチンでは、排水口も頻繁に掃除をしていないと、雑菌が繁殖してヌメヌメしたり、嫌な臭いがしてくることもあります。
排水口に溜まる汚れには、食材から出た油汚れが多いので、「重曹」を使った掃除がおすすめです。
重曹には、油汚れをはじめとする酸性の汚れを中和させる働きがあり、臭いを消す効果もあります。
排水口に粉末状の重曹をひと振りして、水でサッと洗い流すだけで、ヌメヌメと一緒に臭いが取れて清潔な排水口になります。
ステンレスシンクのサビを取るために効果的な洗剤について
ステンレスにサビが付いた場合の対処法
キッチンのワークトップは人工大理石を使っていても、シンクは丈夫なステンレスを選ぶという家庭も多いですよね。
手入れが楽で、水や熱に強いステンレスは、キッチンには最適な素材ですが、メリットが多いステンレスでも、デメリットはあります。
「さびない」という意味を持つステンレスですが、絶対にさびないということはありません。
例えば、キッチンのステンレスの上に長時間濡れた鉄製のフライパンや汚れた食器などを置きっぱなしにしておくと、もらいサビが出来てしまうこともあります。
こうしたもらいサビは、出来ると落とすのが難しいので、注意が必要です。
また、丈夫なステンレスだからと言って、金属製のタワシでゴシゴシこすってしまうと、ステンレスの表面に細かい傷が付いてしまいます。
軽度のサビであれば、台所用の中性洗剤とスポンジで落とすことができますが、重度のサビを落とす時には、注意が必要です。
長い時間放置してしまったサビには、「還元型漂白剤」を使って落とすのがおすすめです。
サビは、空気に含まれる酸素が原因で発生します。
この還元型漂白剤は、この酸素を取り除くことで、サビを取ることができます。
サビを落とす時には、水よりお湯を使う方が洗剤が浸透しやすいので、お湯を使って落とすと良いでしょう。
ステンレスシンクをピカピカな状態でキープするために
毎日のシンク掃除でキレイをキープ
キッチンのステンレスは、手入れが楽という点で選んだ人もいるでしょう。
でも、手入れを怠るとステンレスはくすんで輝きを失います。
くすんだキッチンは、見た目が良くありませんし、食材を扱うキッチンに大切な清潔さが感じられません。
シンクは毎日水で洗い流して手入れしている人もいるでしょう。
でも、ただ水で洗い流しても、シンクはキレイにはなりません。
シンクのくすみは、水垢汚れと石鹸カスがおもな原因です。
こうした汚れは水洗いだけでは取れないので、「重曹」や「クエン酸」を使って日頃から汚れを取るように心がけましょう。
一日のキッチン仕事が終わったら、食器洗いのついでにシンクや排水口もキレイにしておけば、汚れが溜まらずキッチンをピカピカに保つことができます。