引っ越しなどの場合には、荷造りをしながら不要な物を捨てていきますが、特にそのような場面でもないのに、急に物を捨てたいと思ったことはありませんか?
今までは気にならなかった物たちをなぜか急に処分したくなる、それにはどのような心理が隠れているのでしょうか。
「物を捨てたい」と思う心理と、捨てた後の注意点についてご紹介します。
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物を捨てたい心理は今までの自分と変わりたいのかも
人は心のどこかで変化することを恐れているものです。
今の状態を維持したい、変わりたくないと願っているものなのです。
ただそれと同時に、心の奥底では「変わりたい」とも思っています。
急に物を捨てたくなるのは、あなたの中にある変わりたいという願いが強くなっている証拠でもあるのです。
何かを変えたい、生まれ変わりたい、自分を変えたいという願望が芽生えているのです。しかし一方で変化することを恐れているため、結果的に気持ちだけがモヤモヤしてしまうわけです。
物を捨てたくなる度合いにもよりますが、あなたが変わりたいと願っているのは確かです。変わった後の未来に不安はあっても、その先に何かがあるかもしれないと期待をしてしまう気持ちがあるのです。
捨てたい気持ちが解消される時
葛藤し気持ちが揺れ動く中で、「やっぱり変わりたくない、今のままでいたい」という気持ちが高くなれば、自然と捨てたい衝動も落ち着くはずです。
どうしても捨てたい衝動が抑えられない場合は、あなたにとってステップアップする段階にきているということです。
生まれ変われるかどうかはあなた次第。
捨てるのは人生の大きな転機でもあり、新たな自分に出会うチャンスでもあるのです。
物を捨てたい心理は子供の頃の家庭環境に影響される場合も
物を捨てたい心理は、子供の頃の家庭環境が影響していることもあります。
断捨離をする人の中には、自分の部屋はもちろん、家族全体の所有物にまで過剰に反応し、あらゆる物を捨ててしまう人がいます。
過剰な断捨離をする人の根底には、怒りや不満、不安があるといいます。
子供にとって良い母親でいたい、掃除や片付けがきちんとできなければ妻として失格だ、といった固定観念、強迫観念を持っている可能性があります。
また、必要以上に子供のグッズやインテリアが増えてしまった結果、ずっと不満を抱いて生活していた可能性、収入面での不安からストレスを抱えている可能性も否定できません。
これらのストレスや欲求を、物を捨てることで解消しようとするのです。
小さい頃にいわゆる汚部屋と言われる環境で暮らしてきた人も、過剰な断捨離にハマってしまうので注意が必要です。
物を捨てたい心理は物が多過ぎて疲れているから
物が多い環境で暮らしていると、脳が物のノイズに刺激されストレスを感じやすくなります。
探しものがすぐに見つからない、集中したくても物が多くて気が散ってしまう、何をするにも時間がかかる。
これではストレスがたまりイライラするのは当然です。
視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚といった五感で受ける情報量が多ければ多いほど脳は疲れてしまうのですが、その中でも特に視覚からのインプット量が80%と一番多いため、部屋が散らかっていればいるほど、脳に負担を掛けてしまうのです。
あなたの部屋を見渡してください。
洗濯物が山積みになったまま放置していませんか?
テーブルには雑誌や新聞、リモコンなどが乱雑に置かれていませんか?
床に脱ぎ散らかした服がありませんか?
見慣れた光景だとしても、脳はその要らない物のせいで無駄なエネルギーを消耗しているのです。
何か特別な事をしなくても、散らかった部屋を見るだけで脳がエネルギー不足になり負担がかかってしまう。
イライラしないで生活したいものですね。
せっかく片付けた部屋がまたリバウンドしてしまうことも
断捨離はダイエットと同じ。
残念ながらリバウンドしてしまうこともあります。
断捨離したはずが部屋が散らかってしまう、あるいは以前と同じような物をまた買ってしまう、物欲が抑えられないといった症状を引き起こしてしまうのです。
片付けがすっきりした後にリバウンドしてしまうと、なぜこうなってしまったのかと自分を責め、心身ともに疲れてしまいます。
闇雲に片付けたくなると思いますが、まずは今までの行動を振り返ってからにしましょう。
断捨離後のゴールを決めていましたか?
要らない物を捨てるのが断捨離だと思っていると失敗します。
断捨離は物を処理した後、綺麗な部屋を保つことがゴールです。綺麗な部屋を維持しようと思えば、使いやすい部屋づくりを進めることにも繋がります。
あくまでも断捨離は、リラックス空間を作ることが目的だということを忘れてはいけません。
ストレスを抱えていませんか?
ストレスがかかると部屋は散らかってしまいがち。
部屋は自分の内面を写す鏡でもあります。綺麗にしている時はきっと精神状態も安定しているはずです。
ストレス解消に掃除するのも方法の1つですが、まずはストレスとなっている原因を解消するのが先決といえます。
物を捨てたいことに執着し過ぎてしまうのは要注意
捨てる行為に囚われてしまう人はいます。
物を持つこと自体が苦痛になり、捨てる快感に取り憑かれてしまうのです。
重症になると、新しい物を手に入れた瞬間から物を捨てる事を考えてしまうようになります。
こうなると、何か新しい事を始めようとしても上手くいかなくなります。
それは、新しいことを始める時には道具が必要になってくるからです。
道具を手に入れた瞬間から、この道具たちを捨てなければならないという感情が押し寄せ、道具を買うお金や時間が無駄になるくらいなら新しい事はやめてしまおうとなってしまうからです。
究極「何も持たない生活」が人生の目標になってしまうかもしれません。果たしてこれで本当に幸せでしょうか?
不要な物をいつまでも溜め込んでしまう生活はよくありませんが、必要なものでさえ不要だと考えてしまう思考は危険です。
大切なのは捨てることではありません。
お気に入りの品に囲まれて生活するのもいいのではないでしょうか。
あれもこれも必要ない、捨てようという考えはあまりにも寂しいのではないでしょうか。