梅雨のシーズンが近づくと、今年はダニをどうやって退治するか考える人も多くなるでしょう。
ダニ対策にはいろいろな方法がありますが、中でもシートは100均でも販売していて、手軽に使えるので試してみたいと思うのではないでしょうか。
今回はダニ退治用シートの効果やメリット、選び方について詳しく説明します。どのくらいのダニを退治することができるのかがわかれば、安心して使うことができるでしょう。
刺されてしまう前にしっかりと対策することが大切です。使い方なども理解した上でダニ退治用シートを使用するようにしましょう。
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ダニ退治用シートの効果とメリットについて
目には見えなくても、布団などに潜んでいると言われているダニ。出来ることならなるべく手間をかけずに退治したいですよね。
市販されているダニの駆除剤は、大きく分けて3つのタイプがあります。
殺虫剤タイプは文字通りダニを死滅させる目的で使われ、直接噴射するスプレーやくん煙剤などがあります。忌避タイプは、ダニが嫌いなニオイを発して、ダニを寄せ付けない効果があります。
それに対して、ダニ取りシートは最後の誘引タイプにあたり、忌避タイプとは逆にダニが好きなニオイでおびき寄せて捕まえるという特徴があります。こちらもダニを粘着シートにくっつけて捕獲する「粘着タイプ」と、ダニを乾燥させて水分を奪って動きを封じる「乾燥タイプ」があります。
一般的によく使われているのは、「粘着タイプ」です。スプレータイプやくん煙剤などと違って、シートを設置するだけなので、より手軽にダニを退治することが出来ますが、中には粘着力が不十分で、しっかりとダニの動きを封じることが出来ないような商品もありますので、一度にたくさんの場所に設置せずに、まずは数箇所に置いて効果があるかどうか試してみることをオススメします。
ダニ退治用シートは選び方に注意が必要です
家の中でもより多くのダニが潜んでいると言われるのが、布団やマットレスなどの寝具類です。寝具に限らず、家庭内には主に2種類のダニが存在しています。
家の中にいるダニの種類
チリダニ
そのうちの大半を占めるのが、チリダニと呼ばれる小さなチリのようなダニです。チリダニは人を噛むことはありませんが、喘息などのアレルギーの原因ともなりますので、そのまま放置しておくことは出来ません。
ツメダニ
一方、人間に対して直接的に被害を与えるのは、ツメダニと呼ばれる大きめのダニです。全体の1%以下と数としては圧倒的に少ないですが、人を噛むこともあるため、より注意が必要となります。
粘着タイプのダニ退治用シートで捕獲できるのは、主に小さなチリダニです。製品によっては粘着効果が弱く、ツメダニを捕獲出来ない場合もあるため、どちらの種類のダニに対しても有効な、より強力なシートを選んでおいたほうが安心かもしれませんね。
100均で販売されているダニ退治用シートの効果とは
このダニ退治用のシートも、今では100均などでも手軽に購入することが可能になりましたが、実際にはどれほどの効果があるのでしょうか?
カーペットや布団、押入れなどのダニが繁殖しやすいあらゆる場所に使えると謳われてはいるものの、やはりそこはお安いだけあって、さすがにすべてのダニに対して有効というわけではないようです。
100均で販売されているダニ退治用シートは、主に小さなチリダニを標的としています。チリダニでも捕獲できるのは嬉しいことですが、家庭内に潜むイエダニやマダニなどにはほぼ効果はないようです。シートの大きさ自体も小さめなので、広い場所に設置するのにはさらに多くのシートが必要となります。
最もダニが多く潜んでいるであろう布団などの寝具には、しっかりと効果が実証されている製品を使い、100均のダニ取りシートはカーペットや絨毯などに対してのお試し用として使ってみてはいかがでしょうか?
ダニ退治用グッズは使う場所を考えて選ぼう
家庭内のさまざまな場所にダニは潜んでいますが、とくに小さなお子さんのいるご家庭では、ぬいぐるみなどについたダニも気になるところですよね。ダニを効果的に退治するには、それぞれの用途にあったダニ退治グッズを使う必要があります。
布団などの寝具やカーペットなどに有効なシートタイプの他にも、布製品に直接吹きかけて使うスプレータイプや、お部屋全体のダニを一気に退治出来る、くん煙タイプなどがありますが、お子さんへの影響を考えると、なるべく合成殺虫成分が含まれていないほうが、より安心して使うことが出来ますよね。
ダニはミントに含まれるメントールや、ハーブの香りを嫌がる習性がある
ハッカ油を水で薄めてスプレーすることで、ダニを寄せ付けない効果が期待出来ます。実際に市販のダニよけスプレーにも、ハーブの香りがするタイプが多いのはこのためです。
この他にも、畳に薬剤を直接注入するタイプや、カーペットに振りかけて掃除機で吸い込むパウダータイプなど、さまざまな種類がありますので、色々試してみながら賢く使い分けましょう。
ダニ対策は一年中必要です
一般的には梅雨時から夏場にかけてが、ダニが最も増える時期だと言われています。確かに、湿度と気温が高いこの時期は、ダニが繁殖するのに最適なので、生きているダニの数は8月あたりがピークと言えるでしょう。しかも、梅雨時はなかなか布団なども外干しが出来ないので、どうしても湿気が溜まりがちになり、結果的によりダニが繁殖しやすい環境となってしまうのです。
では、この夏場の暑い時期を過ぎたら、ダニ対策はしなくても良いのでしょうか?
実は、梅雨時から夏場にかけて増殖したダニは、やがて秋には死滅します。そして、ダニが死滅したあとの死骸やフンなどをそのまま放置することで、私たち人間も喘息や皮膚炎などの重篤なアレルギー症状を引き起こす恐れがあるのです。
ダニを除去するには、こまめな掃除機が有効
さらに、冬場の寒い時期だからといっても、ダニ対策を疎かにしてはいけません。冬はどのご家庭でも暖房器具や加湿器などを使用するため、それは残念ながら室内のダニにとっても快適な環境となってしまうのです。掃除で取り切れなかったダニの卵は、いつのまにか繁殖し始め、気付けばダニが増えてしまっていることも。
このように、ダニ対策は季節を問わず、一年中行う必要があります。きちんと対策をして、大切な家族をダニから守りましょう。