夫の転勤などで引っ越しが決まると、何から始めればいいのか、どこから掃除していいのかわからなくなってしまう人の方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、引っ越しのための掃除の手順やコツについて詳しく説明します。引っ越し掃除は、汚れが目立つところを中心に掃除を始めるようにしましょう。
また、1日で終わらせようと考えることはNGです。計画を立てて場所を決めて掃除をしていくようにすることがコツです。
できれば、新居の掃除も行うようにしましょう。その方がすぐにきれいなお部屋で新生活を始めることができます。
関連のおすすめ記事
引っ越しのための掃除のコツは「計画を立てて進めること」
とくに小さなお子さんのいるご家庭では、なかなか効率よく引っ越しの準備をするのも大変ですよね。頭ではわかっていても、荷物を詰めることに時間を取られて、結局引っ越しの前日や当日にまとめて掃除するハメにもなりかねません。
引っ越しが決まったら、荷造りとともに掃除する場所の順番を決めて、計画的に作業を進めることがコツ
「普段からこまめに念入りに掃除しているから大丈夫!」という方であれば別ですが、キッチンやお風呂・トイレといった、どうしても汚れが目立ちやすい場所のお掃除はとくに念入りに行う必要があるので、いっぺんに何箇所もやろうとせずに、少しずつ計画に沿ってキレイにしていきましょう。
とはいえ、それらの場所は引っ越しギリギリまで使うため、あまりに早い段階で念入りに掃除しても、引っ越しまでの間にまた汚れてしまっては意味がありませんよね。引っ越しの日程が決まったら、お風呂場であれば浴槽以外のカビの目立つ部分を重点的に掃除したり、トイレであれば便座のフチ裏汚れや床や壁など、普段あまり掃除に時間をかけていない場所を重点的に行なっておいて、最後には簡易的な掃除で済むような状態にしておくと良いでしょう。
網戸や窓ガラスなどの掃除も、念入りにやろうとするとかなり時間がかかりますので、引っ越し間際になる前の、時間に余裕のあるうちに行っておくことをオススメします。
汚れが目立つキッチンやお風呂・トイレの掃除のコツ
とくに掃除に時間がかかりそうなのが、キッチン・お風呂・トイレではないでしょうか?それらの場所は家族全員が頻繁に使う場所なので、どうしても汚れが目立ちやすいため、引っ越し前には重点的にお掃除しておきたいポイントです。
引っ越し前のキッチン掃除のコツ
- シンクのカビや水垢汚れ
- 換気扇やレンジフードの油汚れ
- ガスレンジの焦げ付き汚れ(備え付けの場合)
- 床や壁のベタつき
キッチンの蛇口周りがピカピカに光っていると、それだけでもキッチンの印象が違ってきますので、マイクロファイバークロスなどで磨いておきましょう。シンクは専用の洗剤を使わなくても、重曹水を使って磨くことでキレイになります。
換気扇カバーやガスレンジに付着した油汚れはキレイに拭き取り、換気扇の金属フィルターは中性洗剤で洗います。
引っ越し前のお風呂掃除のコツ
- 排水口周りの汚れ
- 天井や床のカビ
- 鏡や蛇口の水垢汚れ
カビ汚れに対しては、市販のカビ取り剤を使って除去します。普段はなかなか手が届かない天井や壁のお掃除も念入りに行いましょう。鏡や蛇口に付着したガンコな水垢汚れには、クエン酸水とキッチンペーパーを使ってパックするのが効果的です。
引っ越し前のトイレ掃除のコツ
- 便座のフチ裏汚れ
- 床や壁のホコリ
便座に付着したガンコな尿石汚れに対しては、ここでもクエン酸水が活躍します。汚れの付着した部分にトイレットペーパーをあて、上からクエン酸水をスプレーしてしばらく放置してから、ブラシで擦ります。天井付近の壁にもホコリが溜まっているので、上から下に向かって順番に掃除していきます。便器の奥の方も念入りに拭いておきましょう。
引っ越し掃除の時に便利なおすすめ掃除グッズを紹介します
引っ越し前の掃除を効率的に行うには、事前にいくつかお掃除グッズを準備しておくと便利です。
重曹
いまや、家庭内のあらゆる箇所のお掃除に使えると大評判なのが重曹です。キッチンやお風呂・トイレといった汚れの目立ちやすい場所でも、粉のまま振りかけたり、ぬるま湯に溶かして重曹スプレーにしたり、水と練り合わせてペースト状にしたりと、さまざまな汚れに合わせて使い分けることが出来ます。実は、重曹はカーペットの掃除にも使うことが出来るのをご存知でしたか?100円ショップでも手に入るお手頃さも嬉しいですね。
使い古した歯ブラシ
細かい場所の掃除に大活躍するのが、歯ブラシです。柄が長いので力加減がしやすく、傷も付けづらいので、お掃除用にぜひ取っておきたいアイテムです。使い古しでOKなので、わざわざ掃除用に購入しなくて済みますね。
ウエス(いらない布)
着なくなった服などをあらかじめ適当な大きさにカットしておいて、掃除に使うのもオススメです。雑巾などのようにいちいち洗う必要もなく、汚れた場所を拭き取ったらそのまま捨てるだけですむので、お掃除の手間が省けてラクになりますよ。
引っ越し前に新居の掃除をする場合にもコツがあります
引っ越し前には、元の家を掃除するのと同じように、可能であれば新居も掃除しておいたほうが良いでしょう。その理由としては大きく2点挙げられます。
まず1つ目は、家具を運び入れる前に部屋をキレイな状態にしておく必要があるということです。賃貸住宅であれば、以前の住人が退去する段階である程度キレイに掃除されているとは思いますが、しばらく空き部屋だった場合は、その間に新たにホコリなどが溜まって汚れている可能性が高いので、部屋を換気してしっかりと掃除をしてから荷物を運び入れましょう。
そして、新居を先に掃除したほうが良い2つ目の理由としては、引っ越し前に新居の汚れや傷などを確認しておく必要があるということです。入居する前からあった汚れや傷に気付かずにそのまま家具を運び入れてしまうと、退去時にそれらの修繕費用まで請求されてしまう可能性もありますので、引っ越し前に掃除しながら現状を確認しておくと良いでしょう。
新築に引っ越す際はこの限りではありませんが、やはりキレイに掃除しておいたほうが、気持ちよく新生活をスタート出来るでしょう。
壁や天井の掃除も忘れずに行うようにしましょう
普段のお掃除ではなかなか手がとどかない、壁の高い場所や天井に関しても、引っ越しの際にはなるべくキレイにしておきたいものです。使われている材質によってはお掃除方法が違ってきますが、ここでは一般的に使われているビニールクロスに関してのお掃除方法をご紹介します。
まずは天井から始めて、壁の上から下に向かって掃除していくのがコツです。掃除機もしくはフローリングワイパーでホコリを取り除いたら、中性洗剤を薄めた水に雑巾を浸して硬く絞り、端から順番に拭いていきます。その後、水拭きと乾拭きをします。
力を入れてゴシゴシと擦ると、壁紙が破けてしまう恐れがあるので、なるべく優しく拭きましょう。
賃貸物件の場合は、退去後に清掃業者が入るケースが多いので、本来であればそこまで念入りに掃除する必要はないのかもしれません。ですが、なるべく入居時に近い状態に戻しておくのがマナーですので、出来る範囲でキレイにしておきたいものですね。