お風呂の水垢はアルカリ性の汚れですが、実は同じアルカリ性の重曹を使って掃除することができます。それは重曹が持っている「ある作用」が水垢には効果的だと言われているからなのです。
そこで今回は、重曹を使ったお風呂の水垢を落とす方法について説明します。重曹とラップを用意してさっそく掃除を始めましょう。
しかし、頑固な水垢は重曹を使っても落ちない可能性があります。その場合の掃除方法もご紹介しますので、ぜひ試してみて下さい。
水垢は放置しておくと落ちにくくなってしまいます。普段からこまめに掃除するようにしましょう。予防を心がけることも大切です。
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お風呂の水垢になぜ重曹が効果的なのか、その理由について
一般的な掃除では、酸性汚れにはアルカリ性の洗剤を、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使って、汚れを中和することで落としやすくします。
お風呂掃除で厄介な水垢はアルカリ性の汚れです。
ですから、酸性の洗剤が使われることが多いです。
しかし、おなじアルカリ性ですが、重曹を使って掃除することも出来ます。
水垢の掃除方法は2つあり、酸性の洗剤を使う方法、そして研磨する方法です。
重曹には水垢を中和する事はできませんが、細かい塩の結晶による研磨作用があるので、削り落とすことが出来るのです。
重曹を使って水垢を落とす方法
- 水垢に重曹を振りかけます。
- ラップを丸めて、重曹の上からクルクルと円を描くように優しく擦ります。
- 水垢が落ちたら、水で重曹を洗い流します。
擦る時には優しく行うのがポイントです。
軽い水垢なら十分に落とすことが出来ますが、必ず水垢を落とせるわけではありません。
水垢が頑固で落ちないからと力を入れすぎると、浴室の素材を傷つけてしまうので注意してください。
重曹を使っても取れない頑固な水垢には「クエン酸」を使いましょう
風呂の水垢が重曹だけでは取れないことも多いですよね。
白く目に見える水垢は、結構頑固な汚れです。
重曹だけで綺麗にならないなら、クエン酸も試してみてください。
重曹を常備されているご家庭だと、クエン酸もお持ちの方が多いと思います。
水垢はアルカリ性の汚れですから、酸性であるクエン酸を使ってみましょう。
クエン酸でパックする方法
- クエン酸スプレー(水200ml:クエン酸小さじ1)を水垢にたっぷり吹きかけます。
- キッチンペーパーなどを張り付けて、パックします。
- 30分程度経過したらパックを剥がして、スポンジなどで洗ってみましょう。
- 最後は水で洗い流して終了です。
水垢が残るようなら、重曹を振りかけて丸めたラップを使ってクルクルと優しく擦り落としましょう。
クエン酸で水垢汚れがゆるくなった汚れを、重曹で擦り落とします。
もし重曹が切れてしまっているなら、歯磨き粉で代用することも出来ますよ。
クエン酸水がたっぷりのところに重曹を振りかけると、シュワシュワと発泡します。
排水口掃除などでよく使われる手法ですが、この泡も汚れを浮かせる効果が期待できるので、試してみると良いでしょう。
クエン酸は単体でも重曹と反応させても水垢を浮かせる効果が期待できますが、酸性なので鉄製品などは錆びの原因になるので使えません。
また、大理石の場合も溶ける可能性があり使用できないので注意しましょう。
人工大理石の場合はメーカーによって異なりますので、事前に確認してくださいね。
酸性であるクエン酸は、塩素系洗剤と混ぜると有毒なガスが発生するので、絶対に一緒に使ってはいけません。
単体や重曹と使う場合も、掃除の時には換気を良くして行いましょう。
お風呂の鏡の水垢を重曹を使ってきれいにする方法をご紹介します
お風呂場で水垢がついて困る場所と言えば、鏡ですよね。
鏡の水垢とりにも重曹がお役立ちです。
鏡の水垢は、石鹸カスや皮脂汚れなども多いもの。
タンパク質汚れは重曹が得意とする汚れです。
酸性のお風呂用洗剤で綺麗にならないなら、重曹で鏡をパックしてみましょう。
重曹で鏡を掃除する方法
40℃くらいのお湯に重曹を加えます。
一般的な重曹スプレーは水100mlに対して小さじ1の重曹を加えますが、汚れの程度によって重曹の量を調整してください。
出来た重曹水を鏡に吹きかけて、キッチンペーパーやラップを使ってパックします。
パック時間が長いほど汚れに浸透します。
パック後はスポンジなどを使って洗いましょう。
重曹パックだけでは水垢が落ちない場合、水で洗い流してから酸性洗剤を使って同様にパックしてから洗ってみましょう。
鏡の水垢は酸性とアルカリ性の汚れが混在していますから、両方行うことでより綺麗にすることが出来ます。
お風呂で使っている小物は重曹でつけおきしてきれいにしましょう
風呂掃除で意外と面倒なのが小物類ですよね。
小物の掃除にも重曹がおすすめです。
浴槽にお湯をためて、重曹を溶かします。
水面までの汚れを落とすので普段のお風呂よりも少し多めにお湯を用意するのがおすすめです。
そこに椅子や桶、おもちゃなどの汚れが気になる小物類をいれて、そのまま一晩放置します。
翌日水で流したら完了です。
残った汚れもスポンジで軽く擦ると落とせますよ。
子供の居るご家庭には特におすすめの方法です。
おもちゃは清潔にしておきたいけど、子供が触れるので強い洗剤を使うのは躊躇ってしまいますよね。
重曹なら安心して使うことが出来ます。
今回は新しくお湯を貯める方法でご紹介しましたが、お風呂の残り湯なども活用すると経済的です。
お風呂に水垢がつかないようにするための予防策
風呂の水垢は溜まってしまうと、白く見えてしまうので気になりますよね。
その様になってしまった水垢を掃除するのは、時間もかかりますしとても大変です。
大変な水垢掃除から開放されるためには、予防するのが一番です。
水垢は水が原因で発生しますから、水滴を放置せずに拭き取るのがもっとも効果的です。お風呂上がりには、使ったバスタオルなどでサッと拭き取るだけも違います。
また水切りワイパーなどを用意するのもおすすめです。
拭き取った後は、しっかり換気を行って湿気を追い出しましょう。
どの様な場所も、頑固な汚れの予防はこまめな掃除です。
お風呂も例外ではありません。
ついたばかりの水垢は苦戦すること無く落とせますから、頑固になるまでに落としていきましょう。
お風呂は水を扱う場所ですから、どうしても水垢ができやすい場所です。
それでも、予防を怠らず、上手に掃除を行うことで、曇のないピカピカの浴室を維持することが出来ます。
ぜひ、重曹を使った掃除を取り入れてみてくださいね。