いろいろな場所の掃除に使えるエコな洗剤「セスキ」ですが、クロスについた汚れにも効果的です。
中でも、スイッチ周辺につきやすい手垢の汚れをきれいに落とすことができるので、ぜひ試してみて下さい。
今回はセスキを使ったクロスの掃除方法と注意点について説明します。ここでは一般的なビニールクロスの掃除方法についてご紹介します。クロスの素材が紙や珪藻土の場合はセスキを使わないようにしましょう。
また、子どもが落書きしてしまったクレヨンの汚れの落とし方についても説明します。クレヨンの汚れにはセスキではなく歯磨き粉を使うようにしましょう。
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セスキを使って掃除すると、クロスについた手垢もきれいに落とせます
クロスの手垢汚れは「セスキ」を使って掃除
白くてキレイだった壁紙も、生活年数が経つごとに汚れが目立ってくることもあります。
壁で頻繁に触るスイッチ周りは、特に手垢汚れなどで黒ずみが目立つこともありますよね。
手垢やヤニによる汚れは、どんどん蓄積されると落ちにくい汚れになってしまいます。
正しい掃除方法で、元のキレイな壁紙にしましょう。
「セスキ炭酸ソーダ」は、重曹と炭酸ナトリウムを原料とした洗剤です。
アルカリ性なので、酸性の汚れを落とすのが得意な洗剤です。
汚れ落ち効果も重曹より高く、臭いを中和させて消臭する効果もあるので、皮脂汚れや食べこぼしなど、部屋中の様々な汚れに効果的に使うことができます。
ただ、汚れ落ちの効果が高いということは、それだけ肌にも負担がかかるということです。
セスキ炭酸ソーダを使う時には、直接肌に触れないように手袋をするなどの工夫をして使うようにしましょう。
スイッチ壁の汚れを落とす時には、セスキ炭酸ソーダ小さじ1と水500ccの割合でスプレーボトルに入れて使うと便利です。
スイッチ壁に直接吹きかけてしまうと液が垂れてしまうので、あらかじめキッチンペーパーなどをスイッチ壁に付けた状態でスプレーすると全体に溶液が染み込みます。
時間を置いてからキッチンペーパーを剥がし、上から乾拭きして浮いた汚れを拭き取りましょう。
黒ずんでいたスイッチ壁も新品のようなキレイな状態になります。
クロスについたカビを取るためには「セスキ」に「酢」をプラスして使いましょう
酢や消毒用エタノールの殺菌効果でカビを取る
壁に取り付けていた時計や絵を移動させようと外してみたら、周りの壁紙の色とはっきりと色が違っていてびっくりした経験はありませんか。
日焼けによって壁紙の色が変わってしまうこともありますが、壁紙が汚れるのはそれだけが原因ではありません。
喫煙によるヤニが壁紙に茶色の汚れとなって残ったり、壁紙を手でベタベタ触ったことによって皮脂が付いて黒ずみ汚れになってしまうこともありますし、部屋のホコリが静電気で壁全体にくっついていることもあります。
そして、面倒なのがカビ汚れです。
室内干しや、大きな家具を置いていることが原因で湿気からカビが壁紙に付いてしまうこともあります。
部屋を広く見せてくれる白い壁が、こうした汚れでくすんでいると部屋全体が汚れているように感じてしまうこともありますよね。
カビを含む汚れには、市販のカビとり剤も良いですが、壁紙や汚れによっては使えないこともあります。
また、小さなお子さんがいる場合は出来るだけ安心して使える洗剤が良いですよね。
そこでおすすめしたいのは「酢」です。
セスキ炭酸ソーダに「酢」をプラスすることでカビを除去する効果がありますよ。
酢の臭いが気になったり、より高い殺菌効果を期待するのなら消毒用のエタノールも効果的です。
クロスについたクレヨンの汚れには「セスキ」ではなく「歯磨き粉」
クロスのクレヨン汚れは歯ブラシと歯磨き粉でやさしく落とす
子供にとって真っ白で広い壁紙は、自由に絵を書ける最高のキャンバスです。
目を離した隙に、壁紙にクレヨンで絵を描かれた!という経験をある方もたくさんいらっしゃっるのではないでしょうか。
まだ物事の良し悪しが判断できない頃は、親としてはとにかく目の前の絵を落とすことしかすることはありません。
壁紙に描かれたクレヨンは、すぐには取れないということをまず頭に入れておきましょう。
しみ抜きと同様に、少しずつ洗剤を染み込ませて時間をかけて消していかなければいけません。
汚れの程度や、壁紙の種類によっては、汚れ落としで壁紙を傷めてしまったり、変色してしまうこともあるので、まずは壁の目立たないところから少しずつ試験的に落としてみることがおすすめです。
セスキは汚れを落とす力は高いですが、洗浄力が高い分、負荷も高いため、壁紙のクレヨン汚れには歯磨き粉がおすすめです。
歯磨き粉には研磨剤が含まれているので、歯ブラシに歯磨き粉を付けて優しくなでるようにして落としてみましょう。
セスキで掃除できないクロスの種類と注意点について
水拭きNGのクロスにはセスキは使えない
セスキ炭酸ソーダは、ナチュラル洗剤でありながら、高い洗浄力があるため、様々な汚れ落としの場面で活躍してくれます。
壁紙の汚れ落としも例外ではありません。
特に壁紙に付く汚れの大半が、ヤニや皮脂汚れなどの「油分」を持っています。
セスキ炭酸ソーダのアルカリ性の働きにより、この油汚れを中和させ、浮かせて落としやすくしてくれます。
自然由来のエコ洗剤なので、自宅にひとつあると、掃除が楽しくなるような洗剤でもあります。
ただ、汚れに効果的なセスキ炭酸ソーダでも相性が良くない物もあります。
それは、水拭きができない壁紙です。
紙製や織物の壁紙などの水拭きができない壁紙は、水分を吸収してしまいます。
一般的に使われている壁紙の種類は塩化ビニール製なので、新しい状態であれば水を吸収しませんが、傷が破損があればそこから水気が染み込んでしまうため、使用時には注意が必要です。
セスキを使って掃除する前に、まずはホコリを取りましょう
ビニールクロスの特徴
多くの家で使われている壁紙は、「ビニールクロス」です。
塩化ビニール樹脂をおもに使う壁紙は、耐久性も高く、コストパフォーマンスも良いということから、多くの家で使われています。
最近では、防臭効果や抗菌機能など、プラスの機能を持たせたクロスも出ていて、種類も多くあります。
壁紙の手入れのしやすさも選ばれる理由のひとつと言えます。
クロスの掃除手順
クロスに汚れが付いていて、掃除をする場合、いきなり壁を水拭きしても汚れは広がるだけで、キレイにはなりません。
まずは、壁全体に付いたホコリをはたきなどで落とすことがポイントです。
壁紙がくすんでみえるのは、ほとんどがこのホコリによるものです。
壁紙のホコリを取ることによって、壁紙の大半はキレイになります。
その後に、汚れが気になる部分を中心に汚れを落とすようにすることで、壁紙はスッキリキレイにすることができます。